oneandonly さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
萌えアニメファン向け頭脳バトルファンタジー
世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:5
キャラクター:6
情感:5
合計:31
ニートでヒキコモリ…だがネット上では『 』(くうはく)の名で無敗を誇る天才ゲーマー兄弟・空と白。ただの都市伝説とまで言われるほどの常識外れな腕前を持った空と白の前に、ある日“神”を名乗る少年・テトが現れる。
テトはリアルをクソゲーと呼ぶ空と白の二人を異世界へと召喚してしまう。そこは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる世界だった!異世界に住まう十六の種族の中で最弱の人類種(イマニティ)。他種族に国土の大部分を奪われ、滅亡寸前に追い込まれている人類種を救うため、空と白は空前絶後の頭脳バトルに挑む。
(公式サイトより)
ゲーム世界好きという嗜好と、2014年春シーズンベスト作品ということで選択してみました。
公式サイトを確認した時にも思いましたが、この作品は色使いが鮮やかですね。通常黒で描かれる輪郭の線が赤褐色であることも非常に特徴的で、赤、青、紫、水色、蛍光のような桃色やレモン色が多用されています。この世界観には見とれてしまいます。キャラデザも可愛いですし、OP曲も良いので、つかみは良かったです。
最強ゲーマーの二人が、様々なゲームへの対戦で魅せる切れ者ぶりもこの作品の魅力でしょう。{netabare}特に、ジブリールとのしりとり対決は見せ場があり、空の存在が消えたエピソードではこちら側も空の意図が何なのかを考えさせるもので、楽しめました。{/netabare}
欲を言えば、もう少しリアリティがあるか、心情に訴えるシーンがあれば良かったと思います。終盤のゲーム対決では、最後は運に頼る部分が大きすぎて、プロットアーマーを感じさせるものになっていましたし、特定のゲームに特化して巧いというのであれば理解できますが、何でもアリなゲームに全て順応していく(それも含めて自信がある)という状況は流石にないかなと思ってしまいましたね。いくら窮地に立ったように見せられても負ける不安がなかったです。
また、空の言動はヒキコモリニートとは思えない格好良さで、白は現実にはまずいないだろというような白痴系妹キャラ。ステフは中盤以降完全なギャグ担当になっていました。所々、他のアニメ作品のパロディがあったり、ギャグ比重がそれなりでしたね。
私はもう少しシリアスなストーリーが好きなので終盤少し失速しましたが、他の女性キャラもキャラデザが良いので皆可愛いですし、表現に配慮したエロ要素もふんだんに盛り込まれていて、萌え嗜好の高い男性アニメファンを狙った作品ではないかと思います。もちろん、頭脳バトルなのでデスノートとか好きな方はその方向で楽しむこともできるかもしれません。中途半端なところで終わったので、第二期もありそうです。
(参考評価推移:3話4.0→10話3.9→11~12話3.8)
(2016.8視聴)