にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
距離と速度
心にぽっかり穴が開いた気分であった。
切なさの極みかな?
“ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。”
キャッチコピーは、どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
桜花抄
{netabare}小学生時代の話。仲良しだった2人。
特別な想いを寄せていた2人。それは言葉では言わずとも感じていた2人。
転校して、東京と栃木という幼い2人には遠い距離。
文通だは続けていた。
東京から鹿児島へ行くことになって、絶望的に遠くなる。
最後に栃木に会いに行くと決めてからは、
天候の悪さも重なって、果てしなく遠く長い時間だった。
それを視聴者にも感じさせる描写は、本当に心苦しく切なさがはんぱなかった。
大幅に到着に遅れても待っていてくれたアカリ。
いっぱい話して、最後にキスをして。
思っている感情も何も言わずに別れて・・・
「もう会えなくなるかもしれない」っと思いつつも、どこかで会えると信じているのだろうかと思った。
アカリの渡せなかった手紙と、タカキの失くしてしまった手紙を思うだけで
私は涙しかなかったです。
{/netabare}
コスモナウト
{netabare}高校生時代の話。タカキに恋をするカナエ。
一定の距離で見つめ、想いが募り過ぎて何も上手くいかない日々。
タカキは優しく接してくれるけど、自分の事は見ていないと実感し、
想いを告げることなく“失恋”
タカキとアカリがどうなったのかが気になり、もどかしい気持ちで観ていましたが、
宛先のないメールを打つタカキに、「あぁ…途切れたのか」と・・・
タカキの一途な想いと同時に、少し大人になり色んな感情が薄くなった気がして、
純愛って上手くいかないことが多いなと既に思ってしまった。
{/netabare}
秒速5センチメートル
{netabare}大人になったタカキ。
前作で大学は東京の学校と言っていたので、少し期待するしてはいたが…
互いに恋人がいたタカキとアカリ。
タカキはもう活力がなくなっていましたね。
とりあえず働き、3年付き合った彼女にも別れを告げられるが、全く動じていなかった。
アカリの左手には指輪が光っていました。結婚間近といったところでしょうか。
アカリもタカキも幼き日々を思い出し、街中で振り返り、
言わずとも目で追ってしまう。探してしまう…
まだ渡せなかった手紙を持っていたアカリ。
最後に、踏み切りですれ違い、
振り向きざまに通過する電車・・・
待っていてくれ~っと願ったのは私だけではないはず!!!
いままでの各々の生活の中で、やっぱり頭の片隅にはいた存在。
綺麗な描写ではあるが、もう切なすぎて・・・{/netabare}
1話、アカリ・タカキ視点。
2話、カナエ・タカキ視点。
3話、アカリ・タカキ視点。といった具合。
正直、スッキリした終わり方ではありませんので、
感じ取ってください。
山崎まさよしの曲も合い過ぎてて辛かった。
観る前に評価とかみてて、主人公がヘタレアニメかと思ったけど、
この作品は、
一言も感情を伝えないところがいいんだと思い知らされた。
手紙やメールが続いていたら、結果は変わったのだろうか・・・
初恋とは純粋なものでしたよね~。
全60分程度の作品でしたが、釘づけになりました。
これは桜が咲く季節にまた思い出す作品ですな。