zu さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私は/俺は、だれかひとりを、ひとりだけを、探してる。(小説の感想+映画観てきましたw)
小説の感想
物語の前半は、意外にもコミカルでちょっとクスッと出来て面白いし、主人公の瀧と三葉(みつは)二人の感情と考えの切り替え方の書き方が上手い!
そして、二人がお互いの存在を実感してからのやり取りも心が和むものだった。
後半は切なくなる衝撃的な展開で「夢、カタワレ時、組紐、口噛み酒、ティアマト彗星、ムスビ、時間」などのキーワードが集約され、救われるのか、救われないのか解らないまま物語の結末に向かっていくのもかなり良かったなぁ!!(結果は小説か映画で確認を)
ファンタジー要素(恋愛も)が多く含まれている話で、そこに映像と音のある映画になるのは、早く観てみたい。
新海監督のあとがきには、
小説と映画で物語上の大きな違いはないのだけれど、語り口にはすこし差がある。
小説版は瀧と三葉の一人称、つまり二人の視点のみで描かれている。彼らが知らないことは語られないのだ。一方、映画はそもそもが三人称―つまりカメラが映し出す世界である。だから、瀧と三葉以外の人々も含めて文字通り俯瞰で語られるシーンも多くある。
どちらも単体で十分に楽しんでいただけると思うのだけれど、
このメディアの特性として相互補完的になっている。
と書かれてあり、この小説を読み終わってから、PVを観て綺麗な風景描写と音楽の新海ワールドのこの作品を観てみたい期待が大きくなりました♪
また、2016年8月に公開されるアニメーション映画「君の名は。」のノベライズであり、映画製作をしながら書き上げたので、映画と小説のどちらが原作かは微妙らしいです。
人によると思いますが、小説で内容を把握してから映画を観るか、映画を観た後に読んでみるとより深く「君の名は。」を楽しめるのではないのかと・・・
とりあえず小説を読んだ感想ですが、個人的には「言の葉の庭」よりも、物語の内容は「君の名は。」の方が好みかな(^^♪
映画が楽しみだなぁ!!で、公開日に行ってきました。最初はレイトショーを観るつもりでいたんですが、その前の上映時間に間に合ったので、2回続けて観てしまいましたw
感想から言ってしまうと、続けて観てしまう程、本当にいい作品だった。
一回目は、あぁやっぱり風景描写が綺麗なのと物語の作り方がうまいなぁとの感動で、ただただ魅入ってしまい、二回目で小説の内容と照らし合わせて観る事ができて、映画では文章だけで表現できない映像と音楽、小説では映画の中だけでは読み取れない瀧とみつは2人の思いと心理描写、宮水家に受け継がれてきた彗星によって起きる厄災を回避する為に数年先の未来を生きる人と夢を通じて交信する警報システムのような能力の事が書かれているので、上に書いてある「メディアの特性として相互補完」に納得でした。
それといくつか気が付いた点が、新海監督の作品ってちょっと暗いというか物静かな感じのものが多いよなぁと思っていたんだけど「君の名は。」ではそのイメージと変わって少し明るくなってクスッと出来る様になっていたなぁと感じた。
映画なのにOPがあったのは、ちょっと意外だった。
綺麗な風景描写に新海監督が力を入れているのは健在だったけど「言の葉の庭」に比べると少し劣っていたように感じたけども、彗星描写、御神体まで行く時の紅葉した山、庭の池の水面などは魅入ってしまったし、山のズームアウトや周囲をグルッと回り込むカメラワークはやっぱり凄いと思う。まぁ「言の葉の庭」の風景描写が凄すぎるだと思うのだけど・・・
ほんの少しだけ出てきた、みつはの高校の古典教師ユキちゃん先生(CV花澤香菜さん)って、あれ「言の葉の庭」のユキノかよ?って思ったのは、自分だけじゃ無いはずですw
電車内に貼ってある広告がZ会だったのは「クロスロード」繋がりかぁとかww
それと小説ではイメージすら出てこないBGMと音楽、特にBGMの使われ方は良かった。(映像はある程度の想像は出来たけど、想像よりも遥かに上なんですけどねぇw)
声の演出も入れ替わった時の瀧の男なのに女の子っぽい話し方はちょっと面白かった。
終盤でこの物語の主要な登場人物、四葉、サヤちん、テッシー、奥寺先輩、司、高木、苦手だったクラスメートなどのその後がチラッと使われていて、みんな元気にやってるじゃんと思わせてくれたのものも好印象でした!!
たまたま、小説を手に取りその物語に感動して、その映画の仕上がりがもの凄く良くて、それを観る事が出来たのは本当に良かった。
夏の終わりにちょっと切ない恋と綺麗で不思議な新しい新海監督の夢物語を覗いてはいかがでしょうか(^^♪
最後に東宝オフィシャルサイトの「君の名は。」ストーリーより
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―い!!!」
そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。
一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。
繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。
「私/俺たち、入れ替わってる!?」
いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。
「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。
出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す・・・
コラボ情報っすw
「君の名は。」と「サントリー天然水」「サントリーヨーグリーナ」のコラボCM
第1弾「三葉の想い篇」第2弾「瀧の想い篇」第三弾「重なる想い篇」がサントリー天然水×『君の名は。』特設サイトで観る事が出来ますよ!!
URL:http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/kiminona/
余談ですw
一回目に観たときに号泣まではしなかったんですが、少し泣いてしまったので、二回目のチケットを買うときに充血した目でうつむきながら、いかついおっさんがチケットを買っている姿は傍から見たら、かなりシュールだったと思うと笑えるww
二回目の上映時間直前に俺の隣に座った挙動不審のお前、携帯イジるな、前のめりで周りを見回すな、気になって落ち着いて映画鑑賞出来ないじゃないかp(`Д´)ノドルァ!!
余談その2ですww
君の名は。を観たあと秋葉原に行ったんですが、終盤の総武線と中央線の電車が並走シーンがこのあたりだった場所を通過した時には、ちょっとした聖地巡礼をした気分であぁこの辺りだったよなぁと思いジーンと感動してしまった俺って、やっぱり単純だなぁと・・・(苦笑)
余談その3です!
9月18日に秋葉に行く時に、いつもは中央線快速で行ってるんですが、今回は、総武線でやっているスタンプラリーにに参加してみようかなって思いあにともさんとの待ち合わせ時間より早めにでて、コンプリートしてきましたww
こんなイベントに参加するのも、ちょっと楽しかったっすw
それと 君の名は。のAnother Side:Earthbound も購入してしてしまいましたw
映画では描かれなかった、サブキャラのもうひとつの物語もよんでみたかったので、ちょっと楽しみw
それにしても完全に角川さんに乗せられてるなぁww