ノリノリメガネ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退廃的な世界で奮闘するザ・ヒロイン
言わずと知れた宮崎駿監督の名作ファンタジー。原作既読。
{netabare}
腐海とそこに住む蟲を中心とした世界観の仕上がりが天才的。原作はもっとスケールが大きいので、映画にするにあたってちょっとごちゃごちゃしてる感じはあるけど、まぁまぁコンパクトにうまくまとめあげているなーという印象。
辺境の風の谷でのびやかに暮らすナウシカたちであったが、巨神兵をめぐるトルメキアとペジテの戦争に巻き込まれてしまうという展開。
腐海の真実にいち早く気付き、蟲も人も争わない中立の立場を貫くナウシカの優しさに心打たれる。また戦争の非道さ、虚しさも伝わってきた。
かくして、ナウシカの活躍によって戦争や風の谷の破滅は止められたわけだが、そのあとの世界はどうなったのか、平和に暮らせたのだろうかと気になった。
完成されているとは思うが、ツッコミ所が無いわけではない。巨神兵が拍子抜けな登場だったり、トルメキアの艦がたった一機のガンシップに壊滅させられるのも何やってんのと思った。全体的にクシャナの扱いが不遇な感じがした。
ナウシカはヒロインの中のヒロインという感じでかわいいしかっこいい。ユパ様も頼りになりすぎてかっこいい。
どうでもいいことだけど、メーヴェに乗るときのナウシカの姿勢は、体操選手並みの腕の力と腹筋が無ければ無理だと思う笑。
{/netabare}