Lovin さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報{netabare}
原作:聴猫芝居
監督:柳伸亮
シリーズ構成:髙橋龍也
キャラクタデザイン:矢野茜
制作:project No.9
話数:1クール全12話
OP:「1st Love Story」
by Luce Twinkle Wink☆
ED:「ゼロイチキセキ」
by 橋本由香利
{/netabare}
■感想
知識:原作ライトノベル未読
鑑賞:TV放送
概要:ファンタジーネトゲ日常系
設定:虹と惨事は別と考えていた主人公は・・・
見所
1.タイトルをみて感じたのは「ネトゲに嫁が居ることが普通だと思った?」。
さも当然かのように語るな、と言う事。
私も全くゲームをしないわけではなく、所謂ブラウザゲームを少々嗜んでおり、
嫁も居ないわけではないが、美少女の振りをした戦艦でかつ電子データ、女の子な訳はない。
こんな設定の話が出来る背景は、ネカマ被害者が後を絶たないからだろう。
この世界は顔の見えない相手を信用してしまう優しい世界かもしれないが、
顔の見えない相手を騙そうとする怖い世界とも言える。
2.主人公もかつて、そんな世界で辛酸を舐めさせられた一人ではあったが、
生来面倒見の良い性格から、一人の女性キャラとゲーム内婚をすることになった。
しかしその相手にはある事情があった。
3.基本はネトゲ世界での事象が描かれ、キャラの顔は(※イメージ)となっているが、
OFF会以降は徐々に「中の人」の顔にされることが多くなる。
個人的にはこれが大問題になるのではと思わなくも無かった。
理由は生徒会長だが、アコの主張を補足する意図からああしたのかもしれないが、
毎週毎週ドッキドキだぜ全く、と思いながらも視聴は続けた。
{netabare}「アコの主張を補足」とは、仮想世界で描かれる仮想世界に登場する猥褻物は猥褻物に相当するか、
という疑問によって、仮想世界での婚姻は現実世界の婚姻に相当するかと問いかける意図があった、
とするのは流石に深読みかつ邪推が過ぎると書いていて思った。{/netabare}
4.最初このヒロイン(アコ)はキている、何かヤバいものをキメてやがる、と恐怖したものだが、
冷静に考えると言っていることに再考させられる部分が無いわけではないことに気づく。
これは私が、ゲームは嗜む程度で決してゲーマーではないので同調できるのだと思う。
{netabare}ゲーマーはほら、クエスト達成のためにギルドに入ったりする(と思っている)じゃないですか。
ここ最近はゲームをチャットツールとして利用する方も多いようだし、
チャットしたいならチャットルーム行けよ、つまらん事で罵声を発するなよ、と思うが、
それが今時のスタイルなのだから仕方ない、と愚痴っておく。{/netabare}
5.物語自体はまあそれなりに面白かった。
やはり肝になるのは豚発言のあったOFF会だろう。
OFFでギルドメンバーに会うことで、視聴者に対してキャラ同士の連帯感が伝わったと思う。
それがあったからこその後半のギルド対抗戦だと思うし、何せあの人、豚ですから。
{netabare}Google先生に聞いても「豚」って言われたし。{/netabare}
いや、ギルド対抗戦はガチ勢を相手に各キャラの持てるコネクションを
駆使する言わば総力戦で、納得できる結末が待っていて楽しかった。
また、途中でアコが落ち込んだときの「ボトラー疑惑」も笑った。
{netabare}「ボトラー」をそういう意味で使うこの世の中、
幼い頃にTVでよく耳にしたコカコーラボトラーズは最強の集団かもしれない。{/netabare}
否定はしていたが、やっていてもおかしくない雰囲気はブンップンしていた。
6.総合すると、突き抜けているわけではないが、概ね楽しめる作品になっていると思う。
ネトゲ自体が日常ではないと言われるかもしれないが、
この作品は日常系だと感じる安心感がある。
ぶっちゃけ、楽しんだことは楽しんだ。
■蛇足{netabare}
ああいうキャラは一途に見えがちだが、現実にはストーカーチックで少し怖い。
コンビニでも偶にお釣りを渡す際に手を握る店員が居るが、
そういう場面でも見られたら面倒を色々起こしそうで本当に怖い。
{/netabare}