ぱんだまん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
たとえ小さくても確かに光っている
それがプログラム上の言動だとしても、ゆめみがかわいそうで見ていて辛かったです。
街を崩壊させた戦争やそれに伴い雲に覆われた空。ゆめみが思っているほど、人間は素晴らしいものではありません。劇中でも描かれていますが、人間はエゴイストです。ロボットを作ったのは自分たちのため。またそのロボットを壊すのも自分たちのため。自分たちのために世界すら壊していきます。それでも、ゆめみは人間を信じました。いや彼女はしっかり人間とはどういうものか気づいたが、あろうことか彼女自身の故障と判断しました。なんと曇りのない優しさでしょうか。もちろんプログラムにより結果的に生まれた優しさですが、常に人間のために働き、死んでもなお人間のためには働こうとするゆめみはもはや愚かとさえ私は思ってしまいました。でも、劇中の荒廃した暗闇の世界ではこの愚かさが光を生みました。生きることに必死で「想う」という単純なことを忘れかけていたのでした。それは主人公の屑屋も同じでした。でも屑屋はゆめみと出会い、気付き、変わります。
かつては自分たちがプログラムした部分を逆に諭される、よっぽど人間の方が愚かです。皮肉を言われてるようにも感じました。それでも私は感動しました。きっと私もまたゆめみの小さな光に触れたからだと思います。
かなり上からで、くさいレビューになったので、近いうちに書き直すかもしれないです。
にしてもロボット×人間はほんと感動を生みやすいなー