剣道部 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルで損。ラブコメとして優秀! ただのバカハーレムではない。 ジョジョに好きになるはず(笑)
[文量→中盛り・内容→考察系]
【総括】
タイトルが怪しかったのでスルーしていましたが、あにこれの評価が高かったので、視聴開始♪ 結果、お気に入り棚に。
雰囲気としては、「俺ガイル」「はがない」に似ていますね。メインヒロインの四人はいずれも魅力的でエロ要素も程よく、良質のラブコメですので、万人にオススメできる作品です♪
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品は13話の構成が上手かったと思う。正直、一番面白いのは1話~3話だと思う。ギャグと恋愛要素とシリアスのバランスが絶妙だった。中盤はダレたように感じたというか、「なんか普通のハーレムアニメに成り下がって残念」と思っていた。しかし、12、13話から一気に盛り上げて、(ハーレム作品のわりに)キレイに作品を閉めた。あのくらい、ラストを重くしたいなら、確かに中盤は軽い方がバランスとれていると思う。むしろ、中盤もシリアスだったら、疲れるアニメになっていた。
また、この作品の特徴は「影」にあると思う。メインキャラから主人公の親友に至るまで、皆が影を抱えていた。にも関わらず、ある人は強がり、ある人は無表情を装い、ある人は無理に明るく振る舞う。それを良く表しているのがOPで、良く見ると、ビビットな色使いの中にも、全カットに必ず「影」や「黒色」を入れ込んでいる。また「イェイ♪」という明るい歌詞のところに暗闇で佇む登場人物を入れてるのも隠喩的である。耳に残るメロディーはもちろんだが、歌詞全般的に作品の本質を表していた。映像と音楽と言葉を全て活用した、アニメならではの表現方法による、かなり計算された良OPだった。
最終話の、連続告白からの修羅場突入は、本当に良かったし、チワワのキスシーンは、アニメ史上でも屈指に好きなキスシーン。詳しくは各話感想に書いてあるけど、一応ここにも(各話感想読んで下さった方はスルーして下さい)。
ハーレム崩壊後の回収(修羅場突入)までやったのは新しく、そこは良かったと思う。タイトル回収をここでするか!って感じ。何より、最後のチワワの告白シーンは感動した。
そして、チワワと鋭太のキスを見た真涼が、部屋からテラスに行くときに一瞬、足のカットになったのは、(各話感想にある通り)2話の敷居を越えられなかったシーンとの対比が見られます(今回はスッと敷居を越え、二人の世界に踏み込んだ)。
この作品は一見、「真涼と鋭太の間にチワワが入れない」構造にしてますが、実は「チワワと鋭太の間に真涼が入れない」ことを表現し続けてきて、そこ(本音の世界、深い人間関係)に、真涼が一歩を踏み込んだ(真涼の成長した)姿を見せたかったのだと、考察できます。そこが作品の主題ですね。
この作品は、ほんっっっとうに、タイトルで損してるわ(苦笑) ハーレムアニメで、「ハーレム」というものを一種の装置として丁寧に扱い、(結局はハーレム継続するが)ハーレム崩壊後を描いたのは、そんなに記憶にない。
強いて難点を挙げるとすれば、「やっぱりチワワが可哀想」というところだ。なんか、戦場ヶ原と羽川の関係を思い出した。「幼馴染だから無条件に好き」ではない(主人公を好きな確固たる理由がある)チワワは、かなりお気に入りのヒロインになった!
あと、現在の声優陣も十分に素晴らしいが、ドラマCD版の声優陣(鋭太→間島淳司さん。千和→豊崎愛生さん。真涼→斎藤千和さん。)もかなりハマリ役っぽいので、聞いてみたかった!(というか、聞かなくても分かるレベルでハマってる)w
{/netabare}
【各話感想(レビュー)】
※いつもは個人メモ程度ですが、本作は1話ごとの揺さぶりがすごいので、例外的にここもレビューです。
{netabare}
第1話
幼馴染ならではの連携や空気感が上手い。会話の先よみとか、買い物カゴもってあげるくだりとか。「グラム何円の愛だよ」は、笑ったw 真涼も面白いキャラ。「化物語」の戦場ヶ原っぽい言い回しでしたね。今のところ、千和派かな。
第2話
ジョジョ立ちの頻度がヒドイ(笑) てか、ハッキリとジョジョってワードを出すとかw アホいノリとシリアスの使い分けが上手い。茶道部の部室で鋭太が千和を説教するシーン、ドアの敷居の外の真涼の足アップのカットは、「自分(真涼)には入れない世界がある」って比喩として、うまい情景描写だった。剣道で腰は致命傷だよな~。真涼の「全部ウソ」には、「フェイクもウソ」も含まれるわけね。でもやっぱ、千和派だな。
第3話
コントで倒れる真涼、可愛いw 鋭太に腹立つ! チワワが可哀想! 中学時代のチワワが泣くシーン、もらい泣きしそうになった。この作品の構成上、「千和が鋭太を好きな理由や強度」=「真涼が鋭太を好きな理由や強度」にならないとダメだろうけど、真涼を、そこまでもっていけるかな?
第4話
真涼の「私は悪魔よ」は、「それでも好きでいて」が隠されているわけですね。剣道三倍段ですが、あの棒では突かない限りダメージないよw でも、突きは中学生までは禁止なので、もし突いてたら剣道部的ツッコミをしなければならないところでした(笑) ジョジョパロ、言われる前に気づけて嬉しかったw
第5話
チワワがデレた、まあ、最初からデレてたがw カツサンドにフェイスクラッシャー(爆笑) 真涼もデレた、まあ、最初からデレてたがw いや、背中拭くのは幼馴染の範囲越えてるでしょ(苦笑) 姫香は、「男子高校生の日常」の「風の少女」的な立ち位置かなw
第6話
幼馴染VS彼女VS元カノ って、今までありそうでなかったw 真涼がプールサイドで鋭太に別れを告げたシーン、チワワと真涼の「お返しする」「諦めるの」には、互いに相手を認めている感じが出ていて良かった。冬海って、名前的に四人目のヒロイン決定やんw
第7話
姫も「大胆でちょっと強引」なガールズの仲間入りですねw 愛衣、痛い感じがウケるw 意外といなかったツンデレ要員? ツンデレというよりはデレツンかな? 今のところ、チワワ>真涼>愛衣>姫 かな。でも、4人ともメインヒロインはれるくらい魅力的! ということは逆に、最終回が難しいってことだね。
第8話
チワワ、肉うどんに瞬殺されるw 姫のヘアピンが剣→クローバーに変わったのは、姫の成長(コミュ力向上)を表してる? テンポが落ちてきたかな、色白エンジェルのくだりは不要だった気がする。
第9話
てか作者(か制作)愛衣を贔屓しすぎだろw 姫に悪いと思わんのか(怒)w 鋭太が愛衣を助ける為に妄想爆発するシーンは良いシーンだが、正直「ココロコネクト」の「オカズ発言」には完敗。花火の映像、実写か!? っていうレベルで(綺麗だけど)逆に浮いてた気がした。婚姻届けのシーン、secret baseを流すくらいのギャグをきかせて欲しかったw
第10話
チワワの歪んでいて少し影がある感じ、嫌いじゃない。姫の妙に積極的で文化的な色香がある感じも、嫌いじゃないw 「冬は来ないの?→来ない」は、声だして笑ったw なんかもう、ハーレムエンド以外に許されない展開になってきたが、大丈夫か?
第11話
冴子伯母さん、ナイスキャラ&仕事した♪ 真涼の意地というか負けん気の強さというか、影の部分が良く出ていた。姫が完全にネタ要員になっているのが残念。作者、やっぱり愛衣のこと優遇してるな。
第12話
ようやく修羅場らしい修羅場が。真涼の本音、本当の表情が出てきたね。キーホルダーのシーンは良かった。ああゆう(友情と恋愛・真実と嘘など)心の葛藤が、このアニメの真骨頂だと思う。う~ん、真涼ルートか……しょうがないけど、チワワ推しからすると、やや不満。
第13話
最後の連続告白は、なかなか良いシーンでした。特に姫が勇気振り絞ったのは良かったし、(ネタ要員にされているのに)健気や……。でも、ここまできて愛衣の告白シーンカットは意味が分からな~い。尺の問題? う~む。それから、やっぱり鋭太からの告白シーン→キスはやだな~。残り3人が不憫だった。
でも、ハーレム崩壊後の回収(修羅場突入)までやったのは新しく、そこは良かったと思う。タイトル回収をここでするか!って感じ。何より、最後のチワワの告白シーンは感動した。アニメ史上屈指のキスシーンだと思う。
そして、チワワと鋭太のキスを見た真涼が、部屋からテラスに行くときに一瞬、足のカットになったのは、(前述の)2話の敷居を越えられなかったシーンとの対比が見られます(今回はスッと敷居を越え、二人の世界に踏み込んだ)。この作品は一見、「真涼と鋭太の間にチワワが入れない」構造にしてますが、実は「チワワと鋭太の間に真涼が入れない」ことを表現し続けてきて、そこ(本音の世界、深い人間関係)に、真涼が一歩を踏み込んだ(真涼の成長した)姿を見せたかったのだと、考察できます。そこが作品の主題ですね。
{/netabare}