蒼い✨️ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
目指す すごい ステージ。
アニメーション制作:GONZO DIGIMATION(ゴンゾ)
2003年10月 - 2004年3月に放映された全25話のTVアニメ。
【概要】
第一部にて主人公・苗木野そらがカレイドステージに入団して数々の試練を乗り越えて成長を遂げ、
トップスターであるレイラ・ハミルトンにパートナーとして認められ最高のステージを共に作り上げ、
そして、怪我が元でレイラがカレイドステージから去っていった後の物語。
新たなるメンバーによってレイラがいた頃と大幅に変わりゆくカレイドステージ。
そらに振りかかる挫折の数々。
レイラの背中を追いかけてガムシャラに走ってきたそらが、
レイラがいなくなった今、進むべき道は?
第二部になって物語は、深みを増していきます。
【感想】
最初に思ったこと。
第一部と比べて、あれ?そらの弱体化が激しくない?
レイラとの日々は何だったの?てぐらい簡単に序盤は新キャラのレオンとメイに蹂躙されっぱなしで、
観ていて、まるで「庇を貸して母屋を取られる」みたいな心境。
レイラが見てたら草葉の陰で泣いてるよ!ってぐらい。
(生きていますし、泣くどころか叱咤するのがレイラですけどね)
カレイドスターとはメンタルアニメですから、
主人公を本格的に叩き落として精神的に凹ませてから、成長させるという構成。
なぜ、そらが弱くなったか?という心理的要因。
人は目標がないと強くなれない、迷いがそらを鈍らせていたと。
そして、復活するまでの過程がじっくりコトコトスープを煮込むように時間をかけて描かれていますね。
そこまでが長いですので、イライラする人もいるかもしれません。
心の壁を乗り越えて人間関係を解消しつつ、ステージを通して幸せになれる道を探す。
最終回まで観ていて思ったのですが、
やっぱりカレイドスターは、つらくても苦しくてもあきらめずに真っ直ぐな気持ちで向かっていけば、
ハードルを乗り越えていけるという精神万能主義の物語だなと思いつつ、
現実世界と同じでは夢も希望も無くて観てくれる子どもたちにトラウマを植え付けてしまいますから、
対象年齢を考えたらフィクションとしてはこれが順当。
前期後期を通してみますと、そらとレイラの関係などを代表例として、
ぶつかったり磨き合ったりする存在こそが、人間の精神の成長を促すことが描かれていたと思います。
理想論ばかりでなく、ちゃんと主人公が自分の実現したいことが夢物語であることを自覚した上で行動していたり、
正しい道は一つではなく、それに共鳴できるかどうかということをしっかりと作中で示したうえで、
夢や希望を信じて前を向いて走っていく爽やかさを描き切った、
なかなかに納得のできる物語であると思いました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。