ninin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちぇりお!
原作未読 全12話(1話約50分)
AT-Xで放送されていたので観てみました。
「化物語」の原作者である西尾維新さんの原作者している作品、無手で相手を倒す虚刀流の当主で主人公の鑢 七花(やすり しちか)を護衛に幕府の人間である奇策士「とがめ」が、ある理由で伝説の刀鍛冶が作った刀(完成形変体刀)を収集するために旅をするお話です。
七花ととがめのコミカルな会話は結構ほのぼのとしていましたが、それぞれの刀を保持する者との闘いは緊張感があって物語が引き締まりますね。
お話は江戸の初期ような感じで戦乱が残る世のため、人々が殺される酷いシーンがたくさん出てきます。
{netabare}
七花と闘う相手で、一番怖かったのは主人公のお姉さんでもある鑢 七実(やすり ななみ) です。殺気のない無表情・抑揚ない会話で何の躊躇もなく相手を倒すところは七花の最初の頃を見ているようでした。
逆に好感がもてたのは敦賀 迷彩(つるが めいさい)ですね。殺されたのは残念でした。
{/netabare}
刀集めに終始しそうな感じでしたが、終盤の急展開は驚きながら観てしまいました。
化物語同じように会話の多い作品で、伏線を徐々に回収しながら真実へと導く流れは見事でしたね。
西尾維新さんの作品が好きな方、癖のあるキャラデザと絵巻物語のような背景が気にならなければオススメです。
OP・EDは色々な方が歌っています。OPは栗林みな実さん、EDは鑢七実役の中原麻衣さんの曲が印象に残りました。その他にもノイタミナ版というのがあるのですね。
最後に、{netabare}真庭忍軍たちは露骨にかませ犬ような役立ったので{/netabare}ちょっと可哀想でした。