ガムンダ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ウィ・アー・レジェンド
とある理由で帰宅困難を呈した高校生たちのおはなし。
萌え画に似合わずハードな内容です。とだけ書いてあとはネタばれ感想になります。
{netabare} もう昔からずっと使い古されたバイオハザード状況で生存者の高校生が取り残されると言うおはなしです。
観る前はちょっと舐めてました。どうせ誰も死なないんでしょって。
「影が薄い」伏線には気づいてたんですが、「まさか!」って思いました。
そっから見くびらないで心して観るようになりました。
かなりシリアスな展開で見応えはあったんですが、やはりSFとしては甘いですね。
背景の解明も手つかずでその辺がやや不満でした。
それから皆を守らなければならないめぐねえやりーさんの重荷、始末屋としてのくるみの葛藤など、もっともと背負わせてくれれば重厚さが増したと思います。{/netabare}
もっと怖い深読みします。
{netabare}ゆきの件。
当初ゆきはただのウザキャラかと思いましたが、バイオハザードで強い防衛機制が働き、尋常ではない事が徐々に語られます。
そこでふと思ったのですが、しきりにめぐねえの事を思い出すのに、そんな状態で家族の事は思い出さないんですね。
バイオハザード以前のゆきは明らかにクラスで浮いていて、きっと家庭でもまともな扱いを受けてなかったんじゃないのかと。
それでこんな事が無ければ学校を好きになってなかったんじゃないか、
最後にめぐねえの死を受け容れ、帽子を脱ぐ事(成長する事)も無かったんじゃないか。 {/netabare}
そう思うと何とも深い作品です。
(原作は未読ですので原作にはハッキリした描写があるかもしれませんが)
久々に見応えある良作でした。