岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
音楽の感性なしの私でも・・
原作未読。音大を舞台に音楽に全力を傾ける青年たちを描く珍しい題材。タイトルは以前から知っていたが、あまりに有名なため、かえって手が出せずにいた一作。音楽を題材にしたアニメ作品の中でも、最も知名度が高い作品の一つだと思う。
今から10年ほど前の作品にもかからわず、流石はノイタミナということで全体的にクオリティは高い。気になった部分としてはは画がやや淡白で、もう少し鮮やかな色味もよかったかなという点。またCGについては力は入っていたと思うが、使いまわしや同じアングルが多かった気もする。音楽に関しては言うことなし。
ストーリについては、のだめに感情移入できるかと、本作の独特のギャグを楽しめるかどうかが大きいと思う。まずキャラクターに関して、千秋については感情移入しながら、彼の気持ちを追うことができた。が、のだめはそれが難しく、なかなか彼女の考えを理解できず苦労した。奇行が目立つ彼女に、よくも悪くも最後の最後まで振り回された感覚だった。
また個人的にはギャク路線が強く、ややくどいと感じた。大切なシリアスシーンが映えるというよりも薄まってしまったというのが正直なところ。主人公・ヒロインらをはじめ、大学生という設定ながら、やや幼い印象を受けた。一方で音大という一般人には馴染みの薄い世界を描いたことは、とても新鮮で興味深かった。