退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もやもやしつつも…良作!
※全話鑑賞後、加筆修正
なんだかんだで全部観て、なんだかんだ面白かった。
デフォルメされたキャラ設定とかには最後まで馴染めなかったけど、青臭い青春群像劇としてよく出来ていた。13話で変にごちゃごちゃせずにすっきりまとまっていて、綺麗な締め方。
で、もやもやの理由はまず主人公の年齢設定。
30代後半の自分としては、やたらとオッサンアピールを繰り返す彼に対して「え、まだ27でしょ?」と思ってしまって全然共感できないんですよ。27って思ってるほど大人じゃないし、思ってるよりずっと若いよ。それなのに自分のことオッサンオッサン言っちゃう輩って終わってるよな…あ、それも作品のテーマっちゃテーマなのかしら?
毎回違うEDの懐かし楽曲も全て私の世代にドンピシャで、MDにしてもそうだけどいまの27歳には若干古いのでは? という感じで全体的にどの世代をターゲットにしてるんだか、どうもそこがブレてたような気が。
それでもいまになってあの頃のヒット曲を改めて聴いていくと、やはり売れるにはそれなりの理由があったんだなぁと思える良曲ぞろいではありました。
そして劇伴について。
音楽担当が坪口昌恭さんじゃなかったら絶対観てなかったってくらいの大ファンなのだが、正直、坪口さんに依頼した意図がよくわからなかった。もちろん、ほど良くジャジーでほど良くポップな劇伴はお洒落で素敵だし作品に寄せてさすが上手く作ってたなぁと思う。参加ミュージシャンも菊地成孔氏、芳垣安洋氏などなど坪口さん人脈でとても豪華。
でも坪口さんの良さ・強みは前衛もスタンダードもいけて、ジャズ、エレクトリック、ヒップホップ、ポリリズム、それらを融合しクロスオーバーに昇華させた音楽なので。例えばガンダムサンダーボルトや峰不二子~のときの菊地成孔みたいな曲調や方向性とか、もしくはジャズ系音楽アニメとかならわかるんだけど、このコメディタッチな作品のノリに対してわざわざ音楽が坪口さんである必要は、ないんだよなぁ…なんでかなぁ…
大人っぽさと子供っぽさの両面性を表したかったのだとして、どちらの表現も器用にこなせちゃうのはあのメンツなら当然なんだけど、凄腕プロフェッショナルな方々だけに洗練されすぎちゃってる感はあり。(坪口ファンとしての愚痴です。ごめんなさい)
と、色々ともやもやしつつ文句ばっかたれつつも、最終的にはすっごい面白かった。なんかすみません。
もし2期もあったらまた観てしまうだろうな。その後どうなるのか気になるんだものー