esso-neo さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
Ray your hands on me
トリガーに肌の合わん人もいる。あれは会社作風として旧ガイナックスのフリクリに始まり(いやもっと古いか?キューティーハニー?)、パンティ&ストッキング、はてはご存知キルラキルのような若干アメリカンでありながらやはり日本アニメでもある融合した何かがある。あれ見てっとパワーパフガールズ思い出すんだよな。
今石洋之その人の技であろう。
見てきた中ではストーリーにウェイトを持たせるというよりアニメ専用、アニメだからこその映像、効果をふんだんにぶちこみ圧倒する。よく見る量産型アニメがオニギリなら、今石洋之はパティを一からこねて焼き、考えうるレタスなどの野菜やソース、トッピングをぶちこみまくる巨大なハンバーガーだ。
なのだが、この一人でズキズキしてる脚本は蒲郡苛のごとくトリガーを締め上げた。
何分見せ方は変わった。人と殴り合うのではなく痛みを共有してしまう話になり、男の汗臭いぶつかり合いなど迷惑千万、迂闊に近づけば人という生き物は遠ざかるものなのだ。しかしそれでも人と生きて行けないのか?折衷案か、現状維持か、ってな具合で関わり方をメインにした話だ。肉体言語じゃあない。
迫力満点のアクションに期待しちゃいけない。あるのは古来からある「関係」。キーワードは痛み。
そりゃあドMが最強だよね。
ただし、描き方はトリガーのアニメイズムで。芝居も。
何か脚本に穴があるってわけでもなし、人間関係の快感不快感を添えてフツーに見れる作品