ねごしエイタ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今のアニメに少ないような、手作りを感じるです。
あにこれレビューを見るまで、このアニメの存在自体知らなかったけど、何だか気になって見てきたです。上映劇場は、このレビュー作った時点でたった一か所、狭い町中で劇場があると思えない一角にありこじんまりとしてたです。初めて行った人には、分かりずらいと思う場所だったです。
で、見ると幼い頃再放送されてたのを見たと思うが、「国松さまのお通りだい」の作画を、あの頃よりかなり洗練され色鮮やかになっていたようだったです。あの頃も手作り作画だったと思うけど、これはあの頃にはできないような、色彩と手作り感の良さを感じたです。
今時、見たことがない田舎の物語ですねです。田舎の中に悪ガキがいて、女の子がいて、村人がいるといったような少し貧しいながらものんびりとした平和みたいな世界観という感じでしたです。電話もテレビもPCも映画館も風呂屋もない。私だったら、何日持つだろうか?な環境ですねです。
出てくる声優さん。三平という少年は悟空というより、999の鉄郎という印象です。他のキャラたちは、昭和の後期に演じていたような声の声優さんを思い起こすみたいだったです。業とそれっぽく演じているのかなぁ?です。
綺麗な風景が出てきて、チヨが黄昏ていてる。その一方で、少年を乗せた車が、崖から落ちて炎上するところから始まるです。このシーンは、後にこのアニメで重要な役割を果たすことになるです。
{netabare} チヨの住んでいる村に、蜂の大軍が襲うのだが、村人なすすべなく隠れるしかない状況。殺虫剤とか、火炎放射とかの設備も考えられない環境だから仕方ないんだろうけど・・・・。
この騒ぎにチヨが行方不明になって、翌朝、三平と共にチヨが帰ってくるです。
三平はチヨの家に厄介になり、村人たちから煙たがれるです。三平は何を思うか?荒れ地を耕し始める。この行動、結果は、昔ばなしの「三年寝太郎」の起きた寝太郎の行動を思い起こすものがあったです。
悪ガキは、三平に再三絡むのだが、耕しに行く途中で待ち伏せに会いこの時の三平の行動は、悪ガキ、村人の理解を与えることになった。その途中で何故か唐突に、三平とチヨの出会いの回想が流れる。何故ここでと思う所があるけど、あまり気にしないほうがいいと思うです。どこか、物心ついたころに見たアニメらしい気がするです。
三平とチヨが畑仕事をして、村人たちが見守り余計な人が出てくるところで、蜂の大軍の襲撃に会う。そこで、三平が{netabare}忽然と姿を消すという、{/netabare}「妖怪人間ベム」の最終回、ベム、ベラ、ベロを思い起こすような事態になったです。この出来事が、このアニメのタイトルになるとは!
10年たっても三平を待ち続けるチヨが、健気だったです。{/netabare}