鶴 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕だけがいない
僕だけがいない街。
誰しもが感じるこの世界から自分がいなくなったらどうなるのだろうという疑問、センチメンタルな想い。
そんな疑問にふと一つの答えをくれる気がする。人と関わっている以上、この街から消えても他人の心の中にその人は生きている。
ここにサスペンスの要素が加わることでこの作品は単なる人間心理アニメに堕していないのが良点。
目元が明らむキャラクターデザインも好き。
かわいい。いらぬ萌え要素もない。
だが、他の方のレビューにもある通り、設定や動機の薄さ、強引さは感じざるを得ず、これならシュタインズゲートに劣るし並み居るSFの大作の足元にも及ばない。
叫んでるだけで、タイムスリップできるってこれは余りにもご都合主義じゃないか?(笑)
これを見るならバタフライエフェクトを見る。
{netabare}
踏み込まないことで人は楽に生きてゆける。
一人、孤独、妥協。
主人公悟が本当に失いたくないものに気づき、人のために行動し、周りが心動かされる様にどんどん僕の心はのめり込んでいった。
断片的に語られる犯人像。
人間が抱える狂気をえぐりそれを善人面の八代にのせる。
最初の現在のシーンで悟が警察に追われるシーンあたりの警察の追い方や犯人に結びつける思考やバタフライエフェクトによって未来が少しずつ変わっているのではないか?といった不満はあるものの、表情のつけ方や声色などによるアニメ独自の伏線の張り方が見事。
これを見ると人は元は性善説でなにかヨレる原因があって犯罪を犯すのではないかと考えてしまう。
行動しないとなにも変わらない。
人生は心の空白を埋める作業だ。
{/netabare}
この作品が好きな方はぜひ映画バタフライエフェクト見てください!