reath さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
親友の死を乗り越えるという事。
この作品のメインテーマは、幼馴染の「めんま」の死を幼馴染それぞれがどうやって乗り越えるかという部分の死生観がすべての中枢にある感じでの作品でした。
ヒロインのめんまは主人公のじんたんにしか見えない存在として現れますが、めんまも主人公に対する甘えっぷりはものすごく可愛くて、めちゃくちゃ萌えます。
じんたんの前にめんまが表れたことで、物語が動き出しますが、幼馴染みんなが過去やめんまについて何か一物もった人たちばかりで、めんまの死に対する罪の意識とかいろんなものを抱えています。
実際死んでしまっためんまは、そんな事全然気にしてないのですが、主人公のじんたん以外は、そんな事はわからないし信じられないし、大体後ろめたい事があるので、めんまの話題は結構避けようとします。
それでもまた、幼馴染一同が昔のように集まりそれぞれ今と過去を据えながらそれでもどんどん仲を取り戻していく描写は色々来るものがありました。
こうかくと結構シリアスな感じなのですが、物語中盤くらいまではだいたいめんまが動き回ったり暴れまわったりあほなことしでかしたりして、ギャグ要員として振る舞うので、結構笑いあり、明るい日常的な描かれ方をしてます。
{netabare}終盤から、最終話にかけて、幼馴染メンバーそれぞれの立場と考え方、黒くずるい部分が色々と明かされる場面になり、本音をぶつけ合うことで真の意味でめんまとようやく向き合うことができるようになります。
めんまの死に対する其々の後悔と、めんまが成仏することで、あるいは成仏しないことで、自分が得をしようとする腹黒い部分と、そういうのをすべてぶつけ合うことで、あの日の出来事にようやく其々が回答を出せたという感じです。
そしてようやく皆が、目を背けてきためんまの死に真正面から向かい合えるようになって、めんまが消える直前、めんまが皆が大好きだというの気持ちを素直に受け取り、そして最後の最後で皆がめんまと会えたことで皆は救われました。
その後(劇場版の内容ですが)、幼馴染メンバーはそれぞれの生活を送りながらも昔みたいに集まり、超平和バスターズとしての絆がしっかりと残り、めんまの帰りを待つという感じになっています。
ところで、めんまとの別れの後、生まれ変わりなどがどうなったのかは、本編終了後の劇場版でも語られず、劇場版の最後で、蝶でも花でも芋にもなって構わない。みたいな発言をしてますが、ぶっちゃけ自分はこの描写を完全に無視します。(せっかく皆とまた話したいとか、主人公と結婚したいといってながら人間の女の子に転生できなかったら悲しすぎるし・・・)
個人的にはめんまは生まれ変わったらじんたんと結ばれるのが良いと思うので、自分の中ではめんまが死んだ直後にもう生まれ変わっており、人間の女の子として生きているという世界を妄想しています。そしていつか超平和バスターズのもとに現れ、じんたんと結婚してくれればいいなぁって思ってます。
その時はまたアナルとのじんたん取り合いだったり、ゆきあつの嫉妬合戦を繰り広げて、いつもの幼馴染みたいなノリでやってくれることを期待してます(笑){/netabare}
この作品の視聴後は、どこか心が空っぽになった気はするものの、ほのかに残る幸福感を感じれられる作品になっていると思います。