kkkmmm さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
俺強えええ!じゃない異世界転生もの
2010年代のアニメの流行のジャンルの一つとして異世界転生ものが挙げられる。
SAO, ログホライズン, 灰と幻想のグリムガル, ...などなど立て続けにこのジャンルの作品が製作されていて、視聴者の一部は少々胸焼け気味ではないだろうか?
ただ、この作品が他の異世界転生もの(細かいこと言えばその中でもネトゲの世界に迷い込んだ系)でも他と差別化が十分になされており、それが作品の魅力を十分に引き出している。
この作品の特徴は以下の3つがあげられる
①主人公(アインズ/ももんが)は社会人
②物語の最初から最強パーティー
③主人公がどうみてもラスボス(アンデッド)
①に関して
ジャンルを問わず青少年向け漫画、ラノベの主人公は十中八九中高生だが、この作品はあえて社会人である。それは課金アイテムの実弾(現金)の説明がつきやすい事や、こういった作品にしては珍しく落ち着いた周りに配慮できる性格の説明がつきやすいからだと思われる。
②に関して
異世界に転生して、レベルを上げ、装備をそろえ、強い仲間を増やして、ラスボスを倒して、物語終了!という単純な話の構成ではないのだ。主人公をはじめ主要な仲間最初からLv99の最強軍団であり、パーティーは一騎当千の実力者だけで構成されている。つまり、この物語では戦闘というのはさして重要ではなく、何もわからない状態から如何にもとの世界に戻るかを探ることに主眼を置いているのだと思われる。もちろん、戦闘シーンが雑だとかではなく、むしろしっかり魅せる絵であり、惹きつけられる。
なぜ異世界に迷い込んだか、どうやったら元の世界に戻れるのか最終回になってもこの作品ではわからない。徐々に異世界のことが明らかになるが、細かい内容は2期に持ち越しのようだ。早く2期の放送をしてほしい。
③に関して
こういった異世界転生ものでは、人(もしくは人型種)であるのが当たり前だ。それはRPGゲームの主人公はたいてい青少年勇者であり、視聴者はその勇者に感情移入してみるためだと思う。そう言った面でこの作品の主人公が人外・アンデッドであるということはかなり珍しいものだと思われる。