にゃんにゃ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
one for all,以下略
●丁寧な描写。
「けいおん」ってどうでもいい描写がとても丁寧。
無くても形にはなるけど、あったら形がより鮮明になる。って意味でどうでもいい描写。
文章でいえば修飾語?
そんな描写がたくさんあるから、キャラの色がより濃くなる。
この映画で、一番印象に残っているシーン…律と弟の会話。
たった30秒ほどのストーリーとは全く関係ないシーン。
部屋の前で、すれ違う弟に対して「おー、背伸びたじゃん」。
このシーン、もちろん無かったとしても誰も気にしない。
でも、これがあるだけで、律の株がグンと上がる。
律のさりげない気遣いが、すごくよく表現できてると思う。
あずにゃんの新しい靴のシーンもそう。旅行のために新しい靴を新調するあずにゃん。
新しい靴はいて旅行行く奴なんていないよね?
わざわざ新しい靴買うほど気合入れてんのかいww
そして、案の定…w
行く前は、頼りない先輩たちを前に「わたしがしっかりしないと!!」なんて言ってたのにねぇw
しっかりしようと背伸びしているけど、やっぱり子供っぽい。そしておっちょこちょい。
そんなアズにゃんを見事なまでに、表現している。
ほかのキャラにしてもそう。“らしさ”をこれでもかという程、描いている。
だからこそみんなに愛される「けいおん」が生まれたと思う。
●5人で一つ
一人でもかけていたら、やっぱりけいおんじゃない。
みんなどっかしら、抜けている。
完璧そうな澪は、ここぞというとき臆病だし…
唯も、たぶん一人じゃ何もできないし…
ひとりひとりは、とても不完全な人間なんだけど、みんなが集まると何でもできる気がする。
みんなでそれぞれのダメなところを補いあって、気づいたら、なんでもうまくいってる。
学祭もそう、今作の旅行もそう。この5人だからこそうまくいったのかな。
●雲
広く、蒼いそら。それを2等分するかの様に、一筋の飛行機雲。
そんなシーンが何度かあった。
なんか、離れ離れになっていくみんなを暗喩しているかのように思えて、なんか哀しかった。
もちろん、監督はそんなこと言いたかったわけじゃないだろうけどw
●最後に
けいおんらしさが詰まっていてとてもよかったです。
でも実は、終始違和感満々で観てました。
理由は、作品が悪いのではなく、私の記憶が悪いのですが…
まるまる100%楽しみたいのなら、TV版は観ておいたほうがいいですよ^^
あと、ほとんど忘れちゃっている人も、せめて2期だけでも観ておいたほうがいいです。
じゃないと私みたいに、???みたいな感じになっちゃいますから^^;
ただ、やっぱりアニメは劇場で観るものではないと…
家で寝そべりながら、そんな感じで観たかったです。
注)この作品に、というより「けいおん」に対してレビュー書きました。
当作品のストーリーはうろ覚えですので、子細については間違ったこと書いてるかも知れません。ご了承を。