runa21 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あれ?面白い
無印のファフナーを見たときは
今まで信じていたものが突然覆されて、
大人たちが厳しい顔で、見たこともない制服を着ていたり、
「実は世界は平和ではなかったです」
というのを突きつけられて、
戦いに放り込まれて、
「どういうことか説明してくれ!」
と訴えても、誰も説明なんてしてくれなくて、
島の外に出ても、そこは戦いばかりで、
時には人間同士が争ったりしていて・・・
何を信じて何を守るために戦ったらいいのかよくわからず、
そんな中一緒に戦っていた人たちが
どんどん倒れていったり、戦死したり・・・
そしてよくわからないまま終わったイメージだったこともあり、
あまりいい印象はなかった。
ただ、たまたまRight of leftをみて、
ファフナーに対するイメージががらりと変わった。
先人たちが少しでも平和であるようにと願い、
そして後輩に向けて、自分たちのデータを送ったり・・・。
ここで初めて、
よくわからない物語から
思いを受け継いでいくみたいな話なのかな?
と勝手に思い込みました。
そのおかげなのか、
自分たちはそこそこうまくやっていると思っている
後輩たちを心配する、先輩たちの想いがいいですね。
自分の力不足で、目の前で仲間を失ってしまった強い後悔が、
後輩たちに対する指導につながっていると思うと・・・
彼らも大きくなったなと思います。
後輩たちは、
先輩たちほど同化現象に悩まされていないように見えますが、
先輩たちのデーターが彼らの健康を維持するために
生かされているのではないかと、勝手に思いました。
それでも体は蝕まれていくんですけどね・・・
そこはファフナー乗りの悲しい性なんですが・・・。
無印のファフナーでは、おそらくL計画により
人員が不足していて、
その時、パイロットを指導するような
役割の人はいなかったんですよね。
もう、健康上ファフナーに乗れなくなったとはいえ、
そういった指導役をしてくれる先輩たちが
生きて島にいてくれることは、すごくありがたいことですよね。
後輩たちがすくすくと成長できているのは、
きっと無印の時代のファフナーパイロットが
生きていてくれているおかげなのでしょう。
そして引退して、大人になった一騎たち。
ファフナー乗りであったため、
体にどうしても負荷はかかっているけれども、
それでも生き残っているのが頼もしい。
彼らの体の事を思うと
平和に暮らしていてほしいとは思うけど、
外の世界の真実を知ってしまった責任からなのか、
それとも、ファフナー乗りとしての性なのか、
戦いが始まると落ち着かない。
見ているこちらも、
やっぱり彼らに活躍してほしい・・・。
(生きていてほしいけど)
普通に見えるけれども一騎の体調を気にする
マヤとカノンの姿を見ると、
彼はいつどうなってもおかしくないほどの
危うい状態なのだとなんとなくわかる。
それでも、
シュリーナガルで、マヤたちが絶体絶命の危機に陥った時に
一騎と総士が駆け付けるシーンは圧巻。
とにかく「ここ」という時に駆け付けて、
圧倒的不利な状況を、彼らの特異な機種で逆転していく様子は
見ていてスカッとする。
頼もしい後輩たちが活躍するのもいいけど、
やっぱり彼らに活躍してほしい・・・
体調は心配だけど・・・。
っと言う感じで、EXODUS一期は存分に楽しめました。
あ、そうそう、EXODUSを見るにあたって、
ある一つの発見がありました。
それは私の身に「スルースキル」が身についたこと(笑)
Right of leftから、
ファフナーを「次世代につなぐ物語」
「島の平和を守る物語」と思い、
それ以外の謎の現象やセリフに関しては
スルーするということをしました。
おそらく、
真にこの物語を楽しむためには、
すべての事柄や現象を理解しながら見るのがいいのでしょうが、
無印の話で何回かリタイアした経験から
ハマリ切れなかったこともあり、
訳の分からないところを、
あえて解説サイトを見て調べようという気力もなかったんですよね。
ファフナーを大好きな人から見たら、
邪道な見方だとは理解しているんですが、
無印のファフナーを苦手な人でも、
Right of leftからEXODUSを見れば、
十分楽しめるとおもいます。
よくわからないところはスルーしてみても
今のところ支障はないです。
無印であまりいい印象のなかった作品の
続きを見たことも奇跡的ながら、
作品を経るごとに評価が上がってくることも奇跡的(笑)
さてさて、ファフナーがこのまま終わるとは思えない
おそらくまた暗くなるんだろう・・・
だが、ここまで来たら、最後まで見てやろうじゃないか。