ガムンダ さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
イマイチな大作 雰囲気に浸れれば良し
若かりし頃コミックを途中まで読んでお金が続かなくなり途絶えていた作品です。アニメで再挑戦しました。
漫画家さんは皆凄いと思います。
絵も描けるし物語も書けるし独自の世界観を持っていて知識も豊富です。
この作家さんの場合は知識が突出してます。
絵は良いとして、物語は他の水準に負けています。
他のレベルが高いだけに残念です。
謎、謎、謎でごり押しする手法の典型です。
散々興味を掻き立てますがオチは割りとストレートです。
いろいろな事に言及しますが、どれも掘り下げが中途半端です。
ほんの一例として{netabare} 「実験」とは何だったのか。{/netabare}
結局そこにはフォーカスしないのでただ雰囲気を作り出す為の小道具の域を出ません。
謎の仕掛けに使われながら納得のいく説明のない伏線が大量に残ります。
物語を成立する上で大量のキャラが「無駄死に」していきます。
人間の汚い部分を描きますが、主人公はあくまで一段高いところに居る存在なのも肌に合いません。
ストーリーのリアリティの面でも少々無理があります。
アニメの作りも前話重複のアバンが長く少々苛苛させられます。
しかしエキゾチックなドイツやチェコの町並み、ミステリアスな旧東ドイツの雰囲気などは心地よいです。
細かい事ですが車の車種もちゃんと描き分けるのはとても良いです。
雰囲気が良く出ます。
視聴中楽しませては貰いましたが自分の中の要求レベルが上がりまくるだけに少々残念でした。