タック二階堂 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
大ヒットセラーをダイジェストのように空虚にした作品。
詳細のちほど。
言わずと知れた、あさのあつこ著作のベストセラー
小説のアニメ化です。W浅野の片方の女優でも、
それが声優!の脚本を書いた声優でもありませんよ。
主人公は才能あふれるピッチャー。
思春期特有の不貞腐れた厨二な性格。
そのへんが気になる人も多いかもしれません。
ただ、この程度の生意気さってけっこうあるある
なので、リアリティがあってよいのでは。
初回はまあ、舞台設定とキャラ紹介なので、
立ち上がりとしてはまずまず。
OP、EDにアンダーラストという小林武史が
プロデュースするアーティストを配し、成功
することを義務付けられたノイタミナ作品。
もちろん、今後も視聴は確定です。
ただ、ひとつ苦言を。
いつの時代の話なのかは分かりませんが、
(原作は1996年〜2005年刊行)
作中で釣って水槽で飼い始めたブルーギルは、
特定外来生物なので平成16年から飼養も、生きた
ままの輸送も法律で禁止されています。
釣ったら、その場で殺して埋めるか、食べてしまう
かしなければいけませんよ。
自転車の二人乗りを上手いこと避けましたが、
ちょっとぬかりましたね。その時代では許されて
いたことでも、今の時代で描く以上は法に準拠する
ほうが良いと思います。口うるさいかもですが。
=========第3話視聴後、追記です。
ようやく中学野球部に入部します。
顧問にことごとく反抗する巧。
とうとう豪の怒りを買います。
これはあれかな。
厨二思考の巧が人間的に成長するというヒューマン
ドラマなのでしょうかね。
とにかく巧の態度にイライラさせられます。
まあ、どう変わるか、楽しみにしましょう。
=========第5話視聴後、追記です。
うーん、思いの外、思いの外ですねえ…
なんていうか、突き抜ける面白さに欠けると
いうか…
これ、こんなにダラダラ展開していて、1クールで
完結するのでしょうか?
=========第6話視聴後、追記です。
一気に話がすっ飛びましたね。
どういう理由か、部活オーケーになりますよ。
で、強豪校に練習試合を申し込ませるために、
巧が出向いて相手のスラッガーと対決すると
いう。
んー、原作を知らないから何とも言えませんが、
こんなに浅い話なの? という感じです。
今のところ、中学野球の話なら、ちばあきらの
キャプテンのほうが遥かに面白いです。
それと、これでもかと言わんばかりの
アシックス推しは、少し興ざめです。
ロゴを見せるために、わざわざカットインする
というのは、さすがにあざとくないすか?
=========第7話視聴後、追記です。
なんでしょう、この会話のテンポの悪さ。
それと、どうにも行動の脈絡が腑に落ちない
というか。居心地の悪さというか。
門脇への4球目、雰囲気は何か巧に思うところ
あって全力投球しなかった感じの造りなのに、
単に豪が捕れないだろうからというだけ。
試合の進み方も、何か含みがあるように見えて
単に進んでいるだけっぽい。
いろいろ深読みさせる感じなのに、特に何も
なさげな感じが居心地の悪さになっている
印象です。
なんか、う~ん…
=========第8話視聴後、追記です。
まさにダイジェストを観ているよう。
尺が足りないのは分かっていたんだから、もう少し
どうにか面白く見せる工夫があったのでは?
現状、ハッキリ言って面白いと言えるレベルの
作品ではありません。ガチガチのスポ根野球アニメ
ではなく、主人公が人間関係を通じて成長して
いくストーリーだとすれば、なおさらこんな
雑な作りではダメなんじゃないかと思いますが…
=========第9話視聴後、追記です。
無意味に長い草野球遊びのくだり。
かと思ったら、いきなり半年ぐらいすっ飛んで、
春休み。で、なぜか巧と豪は和解してる。
無駄に長い監督と海音寺のバッテリー分析。
どーでもいいライバルチームの主軸同士の喧嘩。
なんつーか、見せるところが違うんじゃないの?
大量の食材を持て余して、うっすい1クールの
作品になんとなく見栄え良く作ろうとした結果、
原作が伝えたいことがまったく伝わらない感じ。
期待していただけに失望感がいっぱいです。
これは失敗ノイタミナでした。ここで断念。