狗が身 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雑感。
少年バットという空想に対して空想で立ち向かおうとして敗北した馬庭と、妻の死という辛い事実を機に空想を打ち破った猪狩の対比が面白かった。
居場所のない現実こそが自分の居場所。
そんな受け入れがたい事実を、妻の死を機に受け入れた猪狩の勇姿に痺れる。
一方の馬庭は一連の事件の真相に迫りながらも空想に空想で対抗した結果、空想に取り憑かれてしまったというのがなんとも哀れだったな…。
中盤がやや退屈だったものの、終盤の盛り上がりを考えれば、充分に良作。
ただ、出来れば少年バットの被害者達が猪狩のように現実を受け入れた姿が最後に描かれていたら、もっと気持ちの良い作品になっていたかも。