天啓 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
江戸時代末期と思わせる舞台設定
ゾンビ物でどういうわけか蒸気機関車が城
普通の人間はその機関車で生活し カバネから身を守っている世界
ヵバネと呼ばれるゾンビ
どうやらカバネウイルスというものが存在し
直接感染噛まれる等
によって感染し 感染した人間はカバネ化する
主人公 うしお?じゃなくイコマは 日々カバネの対応策を研究していた
カバネの心臓を貫ける武器を作れれば カバネは復活しない
もしカバネに噛まれても 一定時間内に脳までウイルスが到達しなければ
カバネにならない
ある日 カバネの襲撃を受け 自作した空気銃でカバネを撃退するが
運悪く噛まれてしまう
そこで脳まで到達しなければを実践、まあ臨床試験だな
見事にイコマの研究成果は正解であることが証明されるが
脳は人間の理性を保ったままだが 体はカバネ化してしまう
カバネになった肉体は 強靭になり とんでも無いパワーを発揮する
その力で鋼鉄城の人間たちをカバネから守る戦いが始まる
そしてもう1人 同じような力をもった少女 無名 が居た
{netabare}その少女は言った私たちは人でもカバネでも無い カバネリだと {/netabare}
前半はこの二人とカバネとのバトルを丁寧に描いている
中番から カバネ以外の敵 美馬が登場
{netabare}実は無名もこの美馬によってカバネリ化された存在だった {/netabare}
本作で特に目を引くのはその美しい作画
音楽もいい
さて肝心なストーリーなのだが
この美馬の登場によって 一気に興ざめしてしまった
何がダメって この美馬のやりたいこと
各地でカバネの群れを殲滅し 英雄的存在として一般人からは崇められているヒーロー的存在 までは良いのだが
本当の目的は・・・・単なる私怨としか思えないような脚本構成
美馬の側近達なら本当の目的くらい知っているだろうに
よくそんな奴について行くもんだ
本当にそれだけとは思いたくないのだが
劇中ではそれしか明かにされていない
ラストシーンで美馬の正体が明かにされるが
それと美馬の真の目的を関連付ける何かが欲しかったところ
一体美馬の真の目的は?私怨だけだったのだろうか?
それを明かにせず終わってしまったのが残念だった