ゲリオ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
往年の名作
計3クール最後まで楽しんで視聴することができた。これ20年前の漫画なんやで!
でも、もしかしたら原作ファン以外で最後まで視聴した人は実は少なかったんじゃないかという気がしないでもない。
うーん。俺は今の漫画にはない熱みたいなもの大好きだし、昔の漫画が最新のアニメーション技術で復活するのって胸熱だと思うんだけれど・・・・
やっぱり今の若い人には古臭さみたいなものが受け入れられなかった部分があるのかもしれない。
ただ、3クール目に入ってからの白面との最終決戦の熱気は凄まじいものがあった。
今まで出てきたキャラ(死んだ者も含め)が全員結束してラスボスと戦うとかもうね~、やばいっすわ。この懐かしさ。
一番印象に残った回はサブキャラのヒョウさんが自身の仇敵と決着を付けた36話である。彼の命を賭けた金星が全く別の場所で戦っていた潮たちにも大いに光明をもたらしたところが涙無くして語れない。素晴らしいもう一つの最終決戦だった。
ところで原作ファンの間では、尺の都合でカットされた話が多々あったのが不満という声が多い模様。
自分は子供のころ原作読んだ記憶はあるけど内容全く覚えてなかったので(笑)カットされた話がどんな内容であるかはわからない。が、制作の人が尺と戦っているというのは特に1期において明らかに感じてはいた。仕方のないことかもしれないが、このダイジェスト感はマイナス評価として挙げざるを得ないと思う。
ただまぁ、そんな中でも魅せるべきところはきっちり表現できたのではないか。なにより中途半端に終わらず宿敵との戦いを決着まで駆け抜けた点は評価できる。
総評としては、あまり話題にならなかったのは残念だけど、往年の名作が醸し出す今のアニメにはない熱さをしっかりと表現してくれた点で、大いに意味があったアニメ化であったと個人的には思う。