蒼い✨️ さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ハイエンド系という廃れた言葉を思い出します。
アニメーション制作:A-1 Pictures
2016年1月に公開されたアニメ映画。
【概要】
未来の世界。
『知識の箱』と呼ばれる電脳空間には、
地球上のありとあらゆる時代の、
さまざまな国・かつて生きていた人々・起きた出来事がデータとして保存されていました。
少女の姿をしたアンチプログラムの少女・デュアルとドロシーは、
データを解凍し、ウィルスに侵されている世界を見つけては、世界そのものを消去するのが役割。
ある日、2人はウィルスに襲われて気を失っている少女を救います。
ウィルスを消去して少女を連れ帰るも、彼女には記憶が無く、解ったのはリモという名前だけ。
その日から、デュアルとドロシーの共同生活が始まったのでした。
【感想】
1時間程度の映画作品。
なんとなしに15年ぐらい昔の電撃大王で連載されてそうな設定とストーリーですね。
予備知識無しに観てみましたが、chocoなどの漫画が好きな人にはフィーリングが合いそう。
うっすらぼんやりと頭を空っぽにして、
音と映像で彩られたSFな世界観と可愛い女の子たちを楽しむといった体の作品に思えました。
駆け足気味ですが1時間の中に起承転結をつけて話をまとめていましたね。
実は公式HPに物語の根幹に関わる設定や年表などが掲載されています。
本映画後半に明らかになる世界の真実といったネタバレ満載ですね。
閲覧していろいろと頭に入れてから2周目の視聴を開始。
1周目では理解できなかった伏線が納得出来ると同時に、
あれ?この映画あんまり面白くない。(物語の評価 4,0 → 2.0 キャラの評価 3,5 → 3.0)
作者が表現したかったのは世界観であって、
作品に出てくる3人の少女は感情表現をしているもの、
世界観を見せるために設計図通りに作られたパーツに過ぎないかなって?
そのへんは視聴者の感性の問題ですので判断は個人に依りますが、
ちとラスト近くの展開に疑問が。
涙ながらの別れを前提とした感動的な結末っぽい演出なのですが、
リモの母親が娘にとった優しい態度と{netabare}娘・リモを消滅に追い込むことを前提にした{/netabare}行動に矛盾がありまくり。
結局この作品って何がやりたかったのか訳がわからず、
この作品の神であるシナリオライターが、
視聴者に感動して欲しくて無理矢理な展開にした自作自演っぽさが目立ちます。
(他の映像作品でもよくあることかもしれませんが、この作品では特に顕著に思えました)
世界観は虚無的で面白かったのですがシナリオを深く考えたら負けな、
ただ雰囲気だけを楽しめば良いアニメかな?というのが正直なところでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。