ハヤブサ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
復讐と殺し合いの先に求めたものは、どこまでも広い海と子守唄の様な波の音‥
視聴完了
ハードボイルド‥感傷や恐怖などの感情に流されず、目的のためには、冷酷非情で妥協しない‥その隙間にある涙や溢れる感情こそが‥人という性なんですよね‥最後までぶれず一徹に描かれており、素晴らしかったと思います。
全てを失っても、生きる事が辛くとも、生い先短くとも‥‥腹は減るし、眠くなるし、朝はくる‥
‥最終話のアヴィリオとネロの逃避行で流れたELISAさんの歌が、強いウオッカの様に心に沁みました。2人の姿からは、カリオストロのオープ二ングばりに、哀愁漂ってました‥復讐を果たして終わりでなく、アヴィリオとネロがこれから先も、業を背負いながらも生きていこうとしていかなければならない姿‥海のシーン含め、その後の2人を通じて「生きる」という事の虚しさや素晴らしさが描かれていた本作は傑作だったと思えます。ここら辺はハードボイルドものの醍醐味ですね‥要はツボでした。
最後に、海と足跡バックのEDもよかったです‥その後の2人は‥どこかで生き残るかもしれないし、やられているかもしれない‥そんな事は誰にも分かるはずもないし重要じゃない‥そう最後をボカした辺りも、徹底してハードボイルドの世界を表現し得ていたと思います。そのこだわり様も嬉しかったです。
こういう頑固一徹硬派な作品をもっと観たいと思います。
以下は初回所感
映画を観ているかの様なはじまり‥独特な世界観を巧く創り出していて‥すぐ惹きこまれました。
無駄な言葉は要らない‥ハードボイルド的で好みです。アビィリオもカッコいいです。
‥これから正義も悪もない‥過酷な復讐劇が始まっていきます‥
EDがELISAさんなのも嬉しかったです。