ペガサス さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
不朽の名作
斎藤惇夫の小説を原作とするネズミたちが主人公の冒険アニメ。
子供のころに夢中になって観たものだが、現在においても視聴に耐えうるアニメ史上不朽の名作である。
当時のアニメのコミカルな動きや軽快なテンポとストーリー展開は、子供でなくとも充分楽しめるものであると言えよう。
ネズミの視点から世界を見るのは物の尺度が変わり、人間の感覚からすると異世界のように見えるのが面白い。
そしてなんと言っても、宿敵ノロイの存在感だろう。
ストーリーの始まりから、その禍々しさが囁かれ、まさに全編において呪いに取り憑かれたように畏怖する存在として君臨する。
その恐怖と絶望の演出は見事なもので、緊張感がストーリーを弛緩させることなく持続する。
作中で唄われる「早瀬川」が良い曲である。
その唄の詩がノロイからネズミたちを救う謎解きとなる演出も面白い。