うぃず さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いいえ、少しだけこわれています
わ、これ「プラスティックメモリーズ」っっぽい....
って、詳細を見たらこちらの方が全然古く、
元はゲーム作品なのですね。(2004年)
主人公が逃げ込んだデパートの屋上にあるプラネタリウム。
そこで出会う事となった案内ロボット「ほしのゆめみ」。
テンプレと化した会話に最初は戸惑いと苛立ちを感じるかもしれません。
しかし、何かに追われ逼迫した状況が続いた主人公「屑屋」にとっては「ロボットが話し相手なんだからまともに会話が成立するとは思っていない」と多少の諦めを理解した上で、久々のコミュニケーションに小さな喜びを感じているのかもしれません。
プラネタリウム「イエナさん」を修復後、初の投影となる3話で物語が動き出します。最後に放たれたセリフには「無機質」というよりも「無垢」という表現が馴染む様に感じました。そういった意味で「投影」の真意は少し違った意味なのかもしれませんね。
短編ではありますが、毎回何故だか涙が滲んでしまいます。
ED「Twinkle Starlight」とても良い曲ですね。
*8月4日更新
「ほしのゆめみ」の様な人を喜ばせるロボットもいれば、殺戮を繰り返す攻撃型のロボットもいます。見た目は違えど同じ人間が作ったロボット。目的を果たす為に作られたロボットは指示を与えてくれる人に対してその内容が正しいか、正しくないのかの判断など出来ません。ただただその目的に対して正しく従順であろうとするだけなのです。
涙を流せない廉価版ロボット、
人為的に引き起こされたと思われる雨が延々と降りしきる中、
「ほしのゆめみ」の目元へ誘われた雨粒は皮肉にも彼女の気持ちを演出している様に思えました。
ゲームが元とはいえ、リアルタイムで素晴らしいアニメに出会えた事に感謝します。