runa21 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
だからホラーなのか・・・
ホラーは苦手なんですけど・・・
アニメという「映像」になる前に、
原作の小説を読んでいたので、
ガクガクしながら見なくてすみました(ッホ)
っと言うのも、映像の暗さや、
何とも言えない不気味な雰囲気ももちろんですが、
何よりも、音!!
これが一番すごかったと思う。
この「音」が、
何か起こるんじゃないかという緊張感や、
突然の爆音にびくっとなってしまったりなど、
この物語にまるで自分が入り込んでしまったかのような
そんな感覚にしてくれました。
それゆえに、原作を読んでいなかったら、
音にびびって途中リタイアしていたかもしれません(笑)
昔からホラーは苦手なんですが、
特に夜に出歩くのは怖くて怖くて・・・。
だから、暗くなって人通りがない道を歩いていると、
緊張のせいなのか、普段よりも五感が鋭くなっちゃうんですよね。
後ろにいる人の足音がやたらと聞こえてきたり、
後ろにばかり気を取られていると、
目の前を何かが突然横切って
「どわぁぁぁぁ」(←これでも悲鳴)
となったり・・・何が起こるかわかりません。
それなのに夏になると、
なぜか肝試しが行われるんですよね・・・(理解できん)
小学生の時に強制参加させられた肝試しで、
コースを回る前に、
そこのコースにまつわる怖い話を聞かされるんです。
なぜそんな危険なところへ、
あえていかなければならないのか、理解に苦しむ。
「無理、無理、無理、無理、無理」
っとガクガクしていたんですが、
「本当に怖いのは、生きている人間だよ」
という、よくわからない理論の元、強制的に放り出されました。
膝がガクガクしながら、
「ひぃ~~ひぃ~~」言いながら何とか周り終えたのですが、
「お疲れ~」
と私を出迎えたのが、
なぜか私よりも後に出発する予定の人だった。
いつの間に抜かされたんだろう?
と思ったら、
「怖くなって、そもそも行かなかった」
との事。
「・・・・・・。」
確かに
本当に怖いのは生きている人間だと思った。
小学生にして、
世の中の理不尽さを目の当たりにした瞬間だった。
ついでに怒りで足の震えは収まった。
ホラーとは、
そういう理不尽なことがまかり通るものである(オイ)
そういうことはわかっていたんだけど、
どうしても気になっちゃうんです!!
因果関係のようなものが!!
この物語の三年三組では、
「ある年」には「死者」が一人紛れ込んでいて、
「ある年」には、毎月必ず関係者が死んでいくというもの。
それも尋常ではない数の死者が・・・。
そしてその問題を解決するためには
紛れ込んだ「死者」が誰であるかを
突き止めなければならないのだけど・・・。
死者がいるから、事故や事件で関係者が死ぬのならば、
関係者が死ぬきっかけを
毎回死者が作っていることにはならないのかな?
(死者を死に返すと現象が止まることからも考えられるが・・・)
やっぱりミステリー作家さんなのだし、
そういった方面から推理して、
誰が「死者」であるのか突き止めてほしかった。
(いや、ヒントはところどころあるけどね)
でも、「死者」は本人も死者であることを知らないみたいだし、
そんな行動を起こしていたら、さすがに自覚があってしかるべきだし、
そうすると、元の設定が成り立たなくなるのか・・・。
ただ、「死者」本人も、
クラスのみんなと一緒に恐怖を感じているわけだし、
自分が存在していることだけで、それが起こっているという事実は、
いろいろと報われないなとなんとなく思っただけです。
すでに死んでいるという事実も衝撃なのに、
自分がそこにいるだけで、
あんな人数が死んでいくわけですからね・・・。
まぁ、だからこそ、
この作品は「ホラー」であるのかもしれません。
腹の立つ理不尽さがまかり通ってしまう世界では、
それも「あり」なのかもしれません。
あと、印象的だったのが最終話のシーン。
あれはかなり脚色されてますね~。
むしろ「バ○ルロワ○○ル」みたいになってました。
別の作品になっちゃってました(笑)
でも、あの解決方法が知れ渡ると、
ああなってしまうのはわかりきっていますが、
だからこそ、あの情報の取り扱いには、注意していたんですからね~。
映像化するにあたって、
ちょっと派手さを求めて、あんな感じになっちゃったのかな?
あれはあれで「あり」なのかもしれないですけどね。
なんていったって「ホラー」ですから・・・。