RFC さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
前向きとあほの子との線引きが難しい
ARIAの天野こずえ先生の作品ということで迷わず視聴。
原作未読。
【作品概要】
伊豆でスキューバダイビングをやっている高校生の話ですね。
東京から引っ越してきたばかりで、不安だらけのてこ。
スキューバダイビングをやっているピカリと海で出会うところから
物語は始まります。
【作品に対する感想】
ARIAがとても良い作品だったので、自分の中でハードルを上げ過ぎて
しまっているのは否めませんが、アニメの12話では可もなく不可もなく。
といったところです。原作を読めばまた違った感想になるのかな?
1)物語
ARIAと同じような、ゆったりとした日常が描かれています。
スキューバダイビングというちょっと特殊な世界がベースなので、
いろいろ知らないことが知れてよかったかと思います。
ただ物語としてはちょっと凹凸に欠けていて、飽きてしまいますね。
スキューバダイビング初心者のてこの成長(技術も心も)が
大きなテーマでしたが、ピカリとの絡み以外の他のキャラの断片的な
小話が上手く絡んでこず、残念でした。
2)声優
井上喜久子さん、こんな声も出せるんですねと驚きました。
てこの中学時代の友人、茜とちずるとの回想シーンで、
ARIAの灯里と藍華役の二人がキャスティングされていて
「クスッ」とうれしくなってしまいました。
3)キャラ
①ぴかりについて
スキューバダイビング大好きっ子です。ただし言動がかなり
際どいです。ARIAの灯里は前向きで明るく、恥ずかしいセリフ
連発の娘だったのですが、ぴかりの場合は斜め上を行って、
あほの子になってしまっているように思えます。
いきなりホイッスルを吹きだしたり、高所から飛び降りたり
「大丈夫か?この子」と、最初から引いてしまいました。
ただそういった周囲との違いは自覚していて、自分の在り方を
迷っているところが後半描かれていました。そこで若干好感度
回復でした。
②てこ
極端に自分に自信がなく、対人恐怖症気味の娘です。
そんな子がピカリにひっかきまわされながら、ちょっとずつ成長
していく。そこは良かったと思います。
学校の制服としては「どうなん?」と思うマーメイドタイプの
スカートが一番似合ってたのはこの娘ではないでしょうか?
4)作画
まず最初に感じたのはARIAの頃とものすごく絵が変わっている
ということです。一応原作の方も調べてみたのですが、
ARIA→あまんちゅ(原作)→あまんちゅ(アニメ)
と変化の度合いが大きくなっていると思いました。
あと瑣事かもしれませんが、女性キャラの角ばった腰のラインに
違和感を感じます。中に物が入ってるように見えます。
ARIAはこれ以上ないくらいの美しさだったんですが…。
猫のデフォルメはやり過ぎでもはや猫と判別できません(笑
ただ、水の描写は綺麗ですね。
最後のてこ初ダイビングのシーンはスキューバダイビングの魅力を
存分に伝えていたかと思います。
5)音楽
OPは透き通るような入りから躍動感あふれるサビ、そして再び静かに
終息する。いいOPでした。
6)好きなシーン
①1話 てこへのばあちゃんの助言
ばあちゃんがいい味出してます。このばあちゃんとしゃべっていると
飽きなさそうです。色んな引き出しを持ってそうです。
{netabare}
手のひらサイズの身近なものが自分の世界のすべてだと思いこんで
しまう事があるよな。顔を上げたらそこにはでっかい楽しい世界が
無限に広がってるよ。
{/netabare}