タック二階堂 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
精霊を使ったファンタジー物語。
「あらゆる英雄は過労で死ぬ」。そう嘯く青年、イクタ・ソローク。
彼とその幼なじみのヤトリは、高等士官試験の二次会場に向かうため、
乗船しようとしていた。
旧軍閥の名家に生まれたヤトリは、自身の主席合格をより確実なものと
するため、この英雄嫌いの青年に協力を要請したのだ。
船上にて同室となったのは、ふたりと腐れ縁のマシュー、
衛生兵志願のハロ、そしてヤトリと同じく「忠義の御三家」に
生まれたトルウェイの三人だった。
和やかな談笑や他愛のないゲームに興じる5人。だが、突然の強い振動が、
その時間に水を差す。
ほどなく彼らの耳に届いたのは、船が座礁したという凶報だった――。
(公式より)
というお話。
マッドハウス制作ということで、期待が大きい作品。
ただ、これ原作と大きくキャラデザが変わっているようです。
なんとなく「棺姫のチャイカ」とか「暁のヨナ」みたいな
イメージ。ロードムービー的なファンタジーストーリー物だと
こういうキャラデザにした方がいいというルールでもあるのかと。
ここが今ひとつ受け入れられにくい感じもしなくもないです。
全体を通した雰囲気はシリアス系なんだけど、ちょいちょい
ぶっ込んでくるイクタの女好きコメディと、それにツッコむ
ヤトリの漫才みたいなやり取りが中途半端で、少し違和感があります。
まあ、タイトルに精霊って入ってるから、ちっこい精霊を
出さなきゃしょうがないわけですが、初回を観る限りは果たして
必要なのか?と。便利に使うツールみたい。
今後、キーとなるパーツとなるのか見守りたいです。
いずれにしても、内容は見応え充分。継続視聴です。
=============第9話視聴後、追記です。
地味に面白いです。
キャラデザも、これはこれでアリな気がしてきました。
基本、シリアス展開ですね。イクタの女好きキャラも
そんなには悪目立ちしていないし。
ただ、精霊が何のためにいるのかさっぱり分からない。
そして、何の「ねじ巻き」をするのか?
あと数回で、それが明らかになるのかしらん?
=============最終話視聴後、感想です。
防衛戦から帰還したイクタに、シャミーユ王女が
「登りつめろ、そして上手く負けろ」という命令を出して
エンディングです。
2期を十分に見据えた終わらせ方でしたが、いかんせん
メインヒロインの中の人が長期休養しただけに…
果たして、いつになることやらです。
いろいろと上手にまとまった、良作でした。