天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
私的アニメ感想簿90
マグマ大使、怪傑ライオン丸、電人ザボーガーなど特撮番組の制作で有名なピー・プロが、それらの特撮番組よりも早く初めて製作したアニメ作品です。
当時は少年マンガ誌で戦記物がはやっていて、その影響で製作させたものですが、「子供番組で戦争謳歌をやるのか」とテレビ局の組合からの批判攻撃が厳しかったそうです。
そのせいかどうか分かりませんが、結局人気だったのに当時アニメ化されたものは、この作品だけでしたね。
昭和17年、海軍が各戦線から腕利きの撃墜王35人を集めて結成した爆風隊、その中のひとりでニューギニア戦線で64機撃墜の実績を誇る東隼人が主人公の物語です。
この64機というスコアですが、史実でこれを上回る戦果を挙げたのは帝国海軍で4人(西沢、岩本、福本、杉田)しかいないという、まさにエースの中のエースといえるものです。
当時の状況を反映したものか、原作では実名だった敵国がアルファベットになっているなど、今では考えられない事ですが、やはり当時アニメ化するのはそれだけ難しかったんでしょうね。
製作予算も少なく、それを補う為に東宝で特撮を経験した際のアイディアやバンクの多用などいろいろと工夫したようです。
主題歌は確認されているもので4パターンあり、当初はボーカル・ショップ(黄金バット、デビルマン、キャプテンウルトラ、スペクトルマン他)だったものの、途中からひばり児童合唱団に替わってます。
なお、その主題歌の歌詞と脚本ですが、北の国からの倉本聰が担当してますね。