退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アインズ・ウール・ゴウン様に栄光あれ!
VRMMORPG(バーチャルリアリティマッシブリーマルチプレイヤーオンラインロールプレイングゲーム)『ユグドラシル』。ファンタジー世界でアバター職種は冒険者(人間)・モンスター系問わず数千種類。仲間とギルドを作って広大なフィールドを冒険したり敵対ギルドと対決したり、課金や時間をかけてアイテムを掻き集めて拠点(基地)を作ったり、好みの従者(NPC)を創造したりと汎用性は様々。夢のような人気オンライゲームも10年たった今、サービス終了の時を迎えようとしていた。
ギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の6層からなる拠点『ナザリック地下大墳墓』ではHN「モモンガ(鈴木悟:気弱な冴えないサリーマン)」が、最後の時を思い出にひたりながら待っていた。楽しく仲間で作りあげたものが明日には消えてしまう事に憤りを感じながら・・・
ギルドの参加条件は2つ。
①異業種であること(非人間:悪魔・モンスター・亜人など)
②社会人であること。
モモンガのアバターは『リッチ(アンデッドの魔法使い)』。見た目は大層なローブを纏った骸骨姿。
最盛期には41人もいた仲間も最後の時ぐらい来てくれてもいいかなと淡い期待を持っていたモモンガでしたが、誰一人集まらない。みんなそれぞれ大人の都合があるのを理解しています。(ブラック企業で働いてるHN「へろへろ」さんは顔出ししても疲労の為すぐログアウト)
明日も仕事が早いとボヤきながら一人寂しくカウントダウンを迎えるモモンガ。しかし時間を過ぎてもまだゲームの中にいる異変に気付きます。しかも命令でしか動けず喋ることが出来ないNPC従者が自立して動くわ喋るわ触れるわで一瞬驚きましたが、落ちついて管理運営にGMコールするも繋がらない。どうやら『ユグドラシル』世界で使える力の通用する世界に来てしまったという夢みたいな現実を受け入れるしかありません。
現実世界にそれほど未練が無いせいか落ち着いて対応をするモモンガ。まず魔法が使えるか確認したところ問題ナシ。ギルドメンバーが創造した個性的な階層守護者たちもモモンガを『至高の王(オーバーロード)』として絶対の忠誠を示しています。NPCたちの認識では他の至高の王たちは別次元に旅立ち、モモンガだけが自分たちを見捨てず唯一仕える主として残ってくれた事に感謝しており、神のごとく崇拝しています。『ナザリック地下大墳墓』もユグドラシル時代は周りが荒れた沼地だったのに対し現状は草原になってるので、幻覚魔法や土を盛り上げたり木々を生やす精霊魔法で隠蔽。
モモンガは自らの名をギルド名である「アインズ・ウール・ゴウン」に変えて覇者の道を目指すのでした。
と、まあ前置きが長くなりましたが勝手がわからない世界でイキナリ軍団率いてガンガン攻めるわけではなく、ひたすら探索と情報収集で1クール分終わりましたがそれでいいと思います。何でも強気で行くと何時足元をすくわれるかわかりません。『異世界に来るなり、イイ気になって調子こいてるウザイ死に戻り野郎』よりは慎重で大人な対応だと思いました。その気は全然ないのに結果が人助けになっていく展開も好感がもてます。
そして何より最大の魅力はアインズ様の最強過ぎる強さです(今のところ)。敵対した相手が威勢を張った口上を述べようが、どんな攻撃も受けようが物ともせずサクっと(ほんとにサクっと)片づけるところがたとえ残酷でも痛快でした。荘厳なBGMでセリフを決めるのもGOOD!
・「女子供は追い回せるのに毛色が変わった相手は無理か?せっかく来たんだ無理矢理にでも実験に付き合ってもらうぞ。」ドラゴン・ライトニング!!
・「確かこうだったな。無駄な足掻きを止めそこでおとなしく横になれ。せめてもの情けに苦痛なく殺してやる!」
・「言い忘れていたが、私は非常に我儘なんだ・・・」
原作はまだ続いてるようなので2期はありそうなのですが、本編未登場『ナザリック地下大墳墓』の領域守護者「恐怖公」が出たら、あまり見たくないなぁ。聞くところによると身の丈30cmぐらいのローブを纏った直立する紳士なリアル〇キブリらしいので・・・