オキシドール大魔神 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
完全無欠の学園生活を送る坂本を中心とする人情ギャグ作品
原作未読なのでアニメはどこまで原作の話を収録できたのか、再現度はどうだったのか、その点は分からないが、アニメだけ見ても、かなり理想的な作品になったのではと窺える。そう思う理由は、主に2つある。
まず1つ目は、原作が完結していて、なおかつアニメも原作同様の最終回を迎えた事。原作未読なため、もしかしたらアニメと原作は最終回が異なっているんじゃないかと思い、「坂本ですが 最終回」で検索したため分かった事だ。すっきりすっぱりと完結できたのは原作組もアニメ組も満足な出来だったと思う。ラストの坂本による「坂本ですが?」で作品タイトル回収も見事だった。なぜ坂本は自ら顔面にパイをぶつけたのか、あのシーンについては考察がなされているようだが、自分は、涙を隠すためという考察がそうであってほしいと思う。
2つ目は、作画やOPEDも悪くなく、何より声優が豪華だったこと。特に坂本の緑川がハマっていた事。
個人的に不満だったのは、久保田母。既に久保田がいるんだから、お母さんは要らなかった。あと、岩田光のキャラが、最後まで見ても何がしたかったのかいまいち分からなかった。それ以外は普通。
笑えない事はないが、それほど面白いかと言えば、そうでもない。ただ、原作が完結しているというだけで、半端な終わり方はないと約束されたも同然だったので、それが見続けられるモチベーションになった。結果、先述の通り綺麗なラストになり、視聴してよかったと思える良作だった。
惜しむらくは、地震によって13話が放送されなかった事。珍しく完結済みの作品をアニメ化、声優も豪華と恵まれていたのに、これだけが本当に運が悪かったと言える。