ヤマザキ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
繰り返す日常的ほのぼの(「ほのぼの・・・なんだけど、なぜか泣ける」を改題)
H28.9.26追記
観終わりました。最初は、「おお、これは今期のダークホースか?」と思ったのですが、なんというか、安定していましたね、いい意味でも悪い意味でも・・・。
初回のほのぼの感は最終回まで持続しました。ぶれませんでした。でも、このアニメの登場人物もぶれなかったなぁ、というのが正直な感想です。だから、第1話を除いた第2話~第12話だったら、別に順番を入れ替えてもさほど問題なかったように思います。つむぎちゃんにしても、おとさん(犬塚先生)にしても、小鳥ちゃんにしても、もう少しなんというか、「成長」があってもよかったのかな?と、そう思います。
もちろん悪いアニメではありません。嫌な気分にさせられることは全くではないにせよ、さほどありませんでした。毎回毎回、癒やされていましたが、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。ちょっとイヤな言い方をすれば「人畜無害」なアニメだったかなぁ、と。
また、「深夜のめしテロ」という意見も聞きますが、個人的にはそこまで揺さぶられなかったです。食欲まで二次元には揺さぶられないぜ。
ちなみにこのアニメ、「SHIROBAKO」と同じ武蔵境が舞台となっております。途中封筒を持った宮森が、おとさんとつむぎちゃんを走って追い抜いていくシーンとかあれば面白かったのですが、さすがにそれは無理か・・・。
2期あるのかな?あればまた観ます。ちょっとだけ期待して待ちます。
【武蔵境豆知識】
{netabare}平成の最初の頃、武蔵境駅南口に「ヒューマンステーキ」という非常に恐ろしい名前のステーキハウスがありました。ずっと中央線の車内からお店の看板を見ていましたが、幸か不幸か一度も足を運ぶことはありませんでした。そこでなんの肉を出していたかは不明です。{/netabare}
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今季アニメの中でさほど期待をしておりませんでしたが、とりあえず第1話視聴。1話終了時において、「あ、これはかなりはまるかも?」という感想を持つに至りました。
我が家にも娘が一人おります。もう中学生で、今でこそひねくれてますが(・・・って、おい)、このアニメのつむぎちゃんみたいに天真爛漫だった頃もありました。堪えるなぁと思ったのは、主人公の家が父子家庭で、母親を亡くしていること。実は我が家も娘が生まれて3ヶ月後に妻が病気で危険だったことがあります。妻を失う「恐怖」と言ったらそれはもうものすごいもので、そんな目に遭うのだったら自分が死んだ方が全然まし・・・、と思うくらいでした。そしてこのアニメには、その「恐怖以降」の家庭の様子が描かれているわけで、それはそのまま、妻が病気になったあの時に、自分が想像してしまった世界であったりもします。
主人公はそれでもなんとか頑張っていますし、またつむぎちゃんは元気で明るく育っています。それがなにより救いなのですが、そのけなげさに、最近不幸なことがあったのに、懸命にそれを乗り越えようとしている姿に、なんか涙腺が緩んでうるうるになってしまうのですよね・・・。
・・・あ、これって、食事を作るアニメでしたね(^^;;。なんか本旨とズレた感想を書いてしまいましたが、しばらくは、もしかすると同じ境遇におかれるかもしれなかった主人公一家と、喜怒哀楽をともにしていきたいと思います。