狗が身 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雑感。
この作品をキッカケにアイマスというコンテンツにハマった僕としては、本作のことは「最高!!」と褒め称えたいところなんだけど、他の媒体も通してキャラクターについて詳しくなった今、改めて観直すとどうにも楽しみきれなかった。
本作はTV本編25話+番外編1話の全26話構成。
全体的な作り方としては、765プロのアイドルのドキュメンタリー形式っぽい。
駆け出しの頃の様子を1話の演出から描いていって、彼女らが徐々にアイドルとしての地位を確立していくという流れ。
だけどその割にエピソードのほとんどは、彼女らがどのようにして売れていったのかではなく、彼女らがどういう女の子なのかを描いた、いわば紹介エピソードなんだよね。プロモーション映像的な。
で、その出来も振れ幅があって、高槻やよいの名エピソードがあれば、我那覇響のような中身の薄いエピソードもあったり…。
個人的に響好きの身として、動物との家族エピソードだけってのは宜しくないよな~。しかも早い話が「忙しいからとか理由にならないから俺たちのご飯は手作りにしろよ!」っていう犬美たちの一方的な主張をなぜか響が自分の振る舞いを反省して受け入れるという、首をかしげずにはいられないものだった。
いや、そこはそれこそ犬美たちが響の多忙ぶりを考慮して遠慮してあげる場面じゃないのかよ、と。
そしてもう一点。終盤に訪れた春香のエピソード。
みんなと都合がつけられない不安が蓄積されていって心が疲れてしまった春香が、自分の中のアイドル像を見つめ直す、という内容なんだけど…、これ、結局は春香の独り相撲というか、765プロのみんなが春香が立ち直るキッカケになってないっていうのが、なんかな~…。
自分で自分を追い詰めて、自分の幻覚に励まされて自分で立ち直るって、一体何だったんだ感が強い。
立ち直るキッカケが「私はみんなを信じてるから大丈夫!」って気持ちだったけど、そもそも心のどこかでみんなを信じられなくなったから心が参ってしまったはずなんだけどな…そこを、皆を集めるという行動に出た千早と765プロの皆で絡ませて良かったんじゃなだろうか?
不満ばかり書いてしまったけど、765プロの色んな私服が見れたり、アニメとして動く姿を見れるってだけで結構楽しかった。