狗が身 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
つまり、生きていることへの喜び。
初代ガンダム劇場版三部作、堪能させていただきました…!
三作目となる本作では、富野ガンダム永遠のテーマとなる【ニュータイプ】すなわち人類の革新とは、というところに迫った内容となっている。
結局、ニュータイプとは何か、というのは視聴者一人一人がこの先も続いていく宇宙世紀シリーズを視聴していきながら想像していくしかない。ちなみに、僕の中でのニュータイプ論は【経験していないことを実感できる人間】
それはともかく、この漠然としたテーマと、奇妙な演出を受け入れられるかどうかで本作への評価は変わってくることは間違いありません。
たぶん、哲学とか考えるのが好きな人には良いんじゃないかなぁ。
僕的にはこのニュータイプというテーマは結構好きなんだけど、それを除いても本作は面白い。
序盤のドム9機撃墜(アムロ以外も含めれば12機ww)に始まり、アムロらホワイトベースの快進撃が気持ちよい!
一方で連携の全くとれていないザビ家首脳陣ェ…コイツらがもう少しまとまってれば、ジオンは勝てたんじゃないかって考えるのは僕だけではないはず。
最後のアムロの台詞。
「僕にはまだ帰る場所がある。こんなに嬉しいことはない」
これも、ニュータイプ論の一つの答えだと思う。
つまり、人間いつ死ぬか分らないし、死のうと思えばすぐに死ねる。だから生きているということを謳歌しろ、みたいな。
これは後の劇場版Zガンダムで再び富野氏が訴えることとなるメッセージですね。だけど出来は断然こっちの方が良い。
……劇場版イデオン(発動篇)を観てると、メッセージの真逆さが面白いんだよなぁ。