狗が身 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見よ、最終決戦の熱さよ!!
本作は最終決戦の盛り上がりがハンパじゃない。
悪の三幹部との戦いでは、三幹部が命を賭してプリキュアのスパークルブレスを消滅させるという天晴れな散り際。ジャアクキングの復活という目的を達しながらもプリキュアとの決着に向かうその姿勢、敵役の鑑ですわ…。
ブレスを壊され、疲労困憊の二人の前に静かに佇む強敵、バルデス…この盛り上げ方の巧さ!
しかもそのバルデスを打ち破ったかと思えば明かされたバルデスの正体、最終決戦の流れ、実に、実に熱い!
前作と比較して見ても、ジャアクキングとの戦いのスケールアップがよく分かる。プリキュア二人の成長具合もね。
惜しむらくは、バトル面では集大成に相応しい内容ながら、ストーリーの締めが褒められた出来ではなかったこと。
あかねさんの記憶操作が解けないばかりか、ヒカルの存在も刷り込まれるというオチはさすがに酷すぎる。あの歳で二人の子持ちみたいなもんじゃん…。
というか、ひかりの存在を話の中心に持ってきた終盤であかねさんがまったく絡んでこないっていうのが納得いかない。そこは記憶の操作が解けたあかねさんがひかりの存在を改めて受け入れる、という流れは必要だったように思う。
あと1話、とは言わない。あと1パートあれば、物語の方もグッと引き締まったんじゃないかなぁ。
2年に渡る物語の締めとしては、あれはあまりに杜撰。ハッピーエンドなのは大歓迎だけど、丁寧にそこまで運んで欲しかったんだ。
とはいえ、すごく楽しませてもらえたのは変わりない。
僕がプリキュアシリーズにハマるキッカケとなった初代プリキュア。改めて良い作品でした。