狗が身 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
解読不能。
あまり語りたいことがないので、今回は短めに。
面白くなかったわけではない。むしろかなり面白かった。
でもなんていうか、僕が語れるようなことがないんだよな。
具体的にいうと、ドラマ面。キャラクターは良いしストーリーも悪くないんだけど(若干中だるみした感はあるけど)、ドラマ的な面白さはちょっと弱いかな。
まあ、それはひとえに主人公がルルーシュだからっていうのが大きい。
作中でのゼロとしての行動では素性を明かしておらず、総指揮の立場にいるわけで、そんな中で描かれるドラマといえばどうしても弱くならざるをえない。
その為のW主人公なのだろう。ルルーシュとは対照的にスザクは体当たりで人間関係を構築していくドラマ性のある展開をみせていたから。
本作の魅力はどこか一点が突出しているのではなくて、全体的に高水準なんだ。
だから面白いけどあまり語ることがない。
例えばストーリーでも音楽や声優の演技によってすごく素晴らしいもののように思えるけどいざ語ろうとすると実はそこそこ程度だからあまり印象に残っていないというか…。
決して非難しているわけではないんだけどね。
実際、かなり奥行きのある設定で想像の余地もあるから色々考えると違った面白さがある。
ブリタニア人と日本人のハーフでありながら日本人としてレジススタンスで活動しているカレンとか、植民地みたいな扱いを受けてる日本の中にブリタニア人と日本人が通ってるアッシュフォード学園とか。スザクが迫害されていた辺り、日本人への偏見をもったブリタニア人は学園内にもいるようだけど、なんでそんな連中がわざわざエリア11に設立されている私立の学園に通っているのか非常に謎だよねー…。
どれだけ他人に非難されようと、どれだけ残酷に人を操ろうと、どれだけ罪を重ねたとしても、ルルーシュを応援せずにはいられない。C.C.の言うように、ささやかな望みの為に世界に抗おうとする彼の行動を否定する権利など持ち合わせていないのだから。
でもC.C.とキスしたことだけは赦せないけどな!!
最後に。
個人的にOPとして一番良かったのはラスト2話で流れたやつで、歌詞に一番本作らしさがあったのは『解読不能』だと思う。