タック二階堂 さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
イケメンならメンヘラで死にたがりでも構ってもらえる世界。
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。
初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから、起こることを綴っていると知る。
転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。
翔を失った<26歳の菜穂>の
後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができること
とは?
(公式より)
というお話。
言わずと知れた累計400万部を販売した大人気
少女漫画が原作で、すでに土屋太鳳をヒロインに
実写映画化もされている作品のアニメ化です。
こちらはメインヒロインに花澤香菜を据え、
OPには高橋優、EDにはコブクロを起用するという
大物感たっぷりの作品です。
初回の立ち上がりも文句なし。
いきなり菜穂は須和と結婚して子持ちだわ、
公式サイトには翔は17歳の冬に死んだと言ってるわ
ネタバレ早っ!って感じですが、おそらくは、そこが
重要なことではないのでしょう。
原作未読なのでなんともですが、キャラデザだけが
唯一ひっかかるところですが、つかみもバッチリ。
これは当然、継続視聴となります。
========第2話視聴後、追記です。
菜穂にイライラさせられる回でした。
{netabare}
翔がサッカー須和より上手いって2人の時に
言ったことをペラペラ話すわ。
手紙に弁当渡して欲しいって書いてあるのに、
ウジウジして渡せないわ。
そもそも翔の死を回避してほしいって手紙に
書いてるけど、ちゃんと須和と子供作ってるし。
過去が変わったら、その子供も消えてしまう
可能性だってあるんじゃないの?
まあ、それでは物語にならないワケですが。
{/netabare}
とまあ、このくらいストーリーにハマるのは、
良作の証でもあります。
========第4話視聴後、追記です。
まあねえ、菜穂がそういうウジウジした、行動に
移せないタイプだから話が展開するわけですが、
それにしても本当にイライラさせられます。
挙句に、未来の旦那に背中を押されて、翔と
やっと話をする始末。
だけど、モテるんだよね。私なんて…って言いなが
ら、美味しいとこ全部持って行くタイプ。
サブキャラの方がよっぽど性格いいし。
というぐらいハマる、出来のいい作品です。
========第5話視聴後、追記です。
やー、なんというか、これが女の子なのかねえ。
だから少女マンガなのかもしれないし、これが
女子受けするストーリーの所以なのかも。
男目線で見ると、菜穂はずいぶんと自分勝手で
気持ちがふらふらと変わるもんだと思います。
今回はちょっと須和に揺れてますよね。
まあ、須和のブレない菜穂への想いがあったから
結婚まで至るのでしょうけど。
そして作品の中で、パラレルワールドがあるから
過去は変えられても未来は変わらないという
矛盾を肯定にかかります。さて、どうなることやら。
========第8話視聴後、追記です。
{netabare}
普通に考えて、どうしてそこまで自分のために?
と思うでしょうね翔は。
「翔といっしょにリレーを走りたい」
そこまでされたら、ちょっと気持ち悪いですよね。
そして、実は最大の矛盾が明らかになります。
なんと全員に未来からの手紙が届いていたという。
{/netabare}
???{netabare}
内容がまだなので、断定はできないのですが、
一番のキモである「翔を始業式の時に遊びに誘った
から母親が自殺してしまい、それが翔の悩みでも
ある」ということ。みんな知っていたのなら、なぜ
あのとき誘ったのでしょうか?
{/netabare}
そのあたりの矛盾を今後どう解決していくか。
気になるところではあります。
========第9話視聴後、追記です。
作画がどうした?的なことはさておき、ストーリー
も中盤以降、とても雑になってきた印象です。
というのも、仲間内の翔に対する気持ち悪いくらい
の気の遣いようは異常ですし、それに甘える翔の
「かまってくれ」な振る舞いにも違和感。
なんか、こんな友達関係が楽しいの?
ちょっと思い通りにならないといじける翔と、
そんな翔を腫れ物のように扱う仲間たち。
こんなことして翔の自殺を回避しても、
特に良い未来になるとは思えませんけどね。
========第11話視聴後、追記です。
いよいよ翔の自分勝手ぶり爆発です。
{netabare}
ホント、腫れ物に触るようにみんな扱います。
みんながいるのに、手を取って連れ出すわ、
クリスマスイブの約束をブッチしといて、大晦日
まで謝らないわ、おばあちゃんの心配した菜穂の
手を振り払って帰っちゃうわ、挙げ句の果てに
須和に背中を押され電話した菜穂の着信見たら
スマホ投げちゃうわ…
{/netabare}
なんで、こんな奴のためにみんなそこまでする?
そこまで守りたいほど、大切な友達かこれ?
そのへんがモヤモヤして、何もストーリー入って
来ないですよねこれ。
とりあえず結末は気になるから完走はするけど、
もの凄く後味というか、そういうの悪そうな話。
========第12話視聴後、追記です。
いやあ、まさか未来から手紙を過去に送る手段が
{netabare}バミューダ海域に流すとは思いませんでしたw
{/netabare}
なんという雑な設定…
原作もこんな感じなら、売れた理由がまったく
わかりませんねこれ。
==========最終回視聴後、感想です。
まあ、僕がくどくど言わなくても、1時間枠が
尺余りして声優座談会やってて、しかも演者が
感想らしい感想を濁してるのが全てを物語って
いますよね。特に興津さんの最大の見所が、
萩田がチャリを壊したとこってw
しかも、この茶番劇を紡いで劇場版ときました。
とは言え、序盤は少しは見所ありましたけど、
そのせいで最後まで観てしまったという…
好きな方には申し訳ないけど、とても面白かった
とは言い難い作品でした。