かさい さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
走り続けたアイムズ
ポテンシャルを超えた作品。
気合が違った。
面白かったし楽しかったし可愛かった。
狙いもしっかり見ていたし、作品としても好きだ。
お疲れ様でした。
シリーズ構成:吉田さん
メインアニメーター:阿部望さん、斎藤さん
制作:プロダクションアイムズ
【良かった点】
〈演出関連〉
・逃げない場面描写
もっと評価されるべき点。
彼女たちは晴風という船に乗っていて、カメラは常に船内にあり、必然的に船内のあらゆるものが映る。それを描くのが大変。
キャラも多い。フレーム内に沢山の可愛いキャラを可愛く描かなければならない。船内で。滅茶苦茶カロリー高い...。
・11話:カット割り、レイアウトも面白かったし、場面転換、繋ぎもいい感じ。
・決めポーズ
最高にキマっています。
〈作画関連〉
・エフェクト
奮闘の阿部さん
水関連のエフェクト、ミサイルや魚雷関連も殆ど阿部さんなのでは?
ミサイルの軌道や装填段階もカッコ良い。
・アクション
奮闘の阿部さん
阿部さんに支えられている..。
・作監14人体制
2原も相当な数。現場が想像できない。
・アップ、ミドルはとにかく可愛く
この人数は本当に大変だ。
とにかく可愛いをブラさなかった。
・口パク、前歯
口パクが良い回が少し。
前歯が見えるチャーミングな作画をする方がいる。
・可愛さ
キャラも出来る限りしっかり正面から撮り、予備動作や芝居も可愛く意識されていた。
〈脚本〉
・逃げない場面描写 その2
セリフでも逃げはなかった。
専門的な知識は全く無いが、専門的なセリフは場面に応じてキャラの口からしっかり出ている。情報も多分正確。
専門的なやり取りやセリフ回しにも退屈は感じられなかったし、慣れもあったが、なりよりスムーズだ。
・一話構成、引き方
テンポが良い。
1話完結の回はしっかり終わらせる。
次回に続くときはここぞという場面で引く。
メリハリや緩急もあったが中盤少しダレたか。
・情報量(吉田さん)
カットに詰めるセリフの量とそのテンポが小気味良い。入ってくる情報量も絶妙。専門用語が飛び交ったりしているのに混乱しない。
女の子同士の会話の密度も際どい。
・女子トーク、ギャグ
女子のトーク凄い。今風なアニメを感じた。
吉田さんシナリオ担当回だとなんてこと無いカットにもガンガン女子トーク詰めてくる。ギャグも女の子っぽい感じで楽しい。
〈キャラ〉
・サブでもモブでもない
キャラの多さが潰れないしっかりとしたキャラ設定とそれを生かす場面設計がしっかりされていてキャラそれぞれに魅力を感じる。
多分、一人ひとりに細かい設定があり、それをイメージしてデザインし、声優さんが演技しているのだと思う。
だから、一瞬のカットでも個性を出すことが出来たりもする。
例えば口調とかテンションとか。
キャラ設定、デザイン、どちらも大変だ...。
・王道主人公
憎めない王道の主人公。
他の組員のようにはっきりとした特徴は無いが艦長。
・ガヤの会話
吉田さんが書いているのか、アドリブか。
組員のさりげないガヤまで会話になっててびっくらこいた。
・みんな可愛いんだよなぁ。
声も可愛い。
〈その他〉
・専門描写
船のモデリング。船の情報や艦内の構造、小物など。
ミサイル、魚雷の種類や装填、発射の仕方、専門用語。
専門的なテーマを題材にすると必然的に嘘がつけなくなる。
そんなアイムズの覚悟を感じた作品でもあった。
〈OP&ED〉
・OP 阿部さん
阿部さんだからこの面子が集まったのか、制作さんがひたすら走り回ったのか。
とにかく面子はアイムズとは思えない。
作画も見所豊富でPANもカッコいい。
これぞ気合の入った作品の顔って感じ。
・ED
赤髪EDの出合さん風な印象。
OPと一変し、綺麗で可愛く仕上がっている印象。
水と色のイメージあり?
【残念な点】
・世界観
許容範囲です
・意図をまるで感じないPAN
数話ありました。