ブリキ男 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
お楽しみ要素盛りだくさんなアニメお探しなら、瀬戸の花嫁お勧めかも‥?
ラブコメ、バトル、大技ギャグ、パロディ、シリアス、学園もの。様々な魅力の詰まった賑やかな娯楽作品になっていると思います。
任侠ものというか、ヤクザ映画的なバイオレンス描写が全編に渡って氾濫している上、燦ちゃんのお父さん豪三郎さんを始めとするキャラ達の怒鳴り声連発展開が毎回の様にあるので、慣れるまでの前半は視聴がきつく、かなり苦しめられました。ですが一方で落ち着いた声で話すキャラも多くいて、主人公の永澄君を始めとして、政さん(村瀬克輝さん)、シャーク藤代(子安武人さん)、ルナパパ(玄田哲章さん)の声は落ち着いていて聴き心地が良かったです。やってる事はすごいですけど‥。
そして何と言っても燦ちゃん(桃井はるこさん)の声には全編に渡ってかなり救われました。讃岐弁を基調とする方言なのだと思われますが、豪三郎さんの口から飛び出すと粗暴で野卑な響きになりますが、燦ちゃんの口から発せられるとやんわりとした、とてもやさしい響きになります。京都弁に通ずる様な、かどのないまるっこい印象です。
バイオレンス描写の極め付けは、他のレビュアーさんの指摘もちらほら有る様に、やはり10話のルナパパ登場回になると思います。燦ちゃんのお父さんと※1留奈ちゃんのお父さんの頂上決戦。学校を破壊しつつ繰り広げられる力と力のぶつかり合い。パロディネタが沢山あったので結構笑かさせて頂きました。でも洋画をそこそこ観るブリキ男としてはT2よりもコマンドーの方がしっくりきたのではと思わないでもなかったです。メイトリックス大佐、子煩悩だし、ベネットと豪三郎さんの沸点の低さとか何かと共通する点があるので‥ 「OK?」「オォッケイッ!!」とか「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ‥」も使えますしね‥(笑)。
笑かされる場面も泣かされる場面も結構あり、永澄君と燦ちゃんの※2複雑な事情から始まった恋の行方や、巻貝のマキちゃんの燦ちゃんに対する忠誠心、海くんと秀吉の奇妙な友情関係などにも心動かされるものがありました。(ブリキ男は主従関係萌え?)
超ハイテンション、お楽しみ要素盛りだくさんなアニメをお探しなら、瀬戸の花嫁お勧めかも‥?
※1:江戸前留奈という名前。アイドル中学生で永澄君が好き。
※2:書いてたらオンエアー中の「双星の陰陽師」のろくろ君と紅緒ちゃんの関係が思い出されました。
※:コマンドーからの引用、英語版からだったので吹替え版に訂正しました。玄田哲章さんですし、当然そうすべきと判断。