ichinana さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
たぶん俺はゴブリンに勝てない・・・・・・
なんとなんと。
近年珍しい、俺YOEEEEEEEEEEEEEEE!!!!系をアニメ化してくれるとは。
最近、チートキャラ主人公ばかりで食傷気味でしたが、柔らかい水彩画チックな映像と、適度な会話とテンポ、問答無用で厳しい現実と、楽しませてもらいました。
ファンタジーといっても、ラスボスがいるわけでもなく、躍起になってダンジョンを攻略しに行くわけでもなく、ただ“日々生きるための糧を得るために、ゴブリンを狩る”という、燃え要素がほとんど感じられない本作。見知らぬ土地で生きることの難しさ、言葉は通じるのに想いは伝わらないもどかしさ(若さともいうべきか・・・)、Give and Takeが必ずしも等価にはならないという世知辛さに叩きのめされる etc.etc, 主人公パーティーの青臭さを丁寧に描いています。「灰と幻想の」の意味を知ると愕然とします。
でも私たちも初めて海外旅行に行くときなどは、期待と共に不安も結構ありますよね。異世界召喚ものの作品は多々ありますが、大半の登場人物たちは順応力が半端なくて現実感に欠けます。初対面の人物とパーティーを組んで、意気投合できることなんてまずないでしょう。
そこら辺を微妙な恋愛要素も含みつつ、キャラクター間の距離感もうまく描いています。
細やん、ぱるにゃすは意中の相手にうまく話しかけられず・・・よしのんはみかこしをちっ○い呼ばわり。 お前ら小学生かよ・・・
主人公ということもあるのでしょうが、細やんの心理描写にかなりのウエイトをもたせて他のキャラクターの内面を不透明にすることで、視聴者の視点を細やんに合わせるようにうまく誘導しています。こういった手法は、恋愛要素の強い少女漫画でよく見られますが、本作にはよくフィットしたと思います。
原作を1巻分を駆け足になることもなく、冗長になることもなく、丁寧に描いてくれました。ぜひ2期に期待したいところです。
最後に・・・
メリィさん・・・ちかちゃんだったのかーーーー!!!!
はやみんかと思ったよ!!
「はらわたが煮えくり返るから」とか「は?」にはもう背筋ゾクゾク・・・
いい・・・いいよ! もう一回、、、、もう一回言って・・・・・
だけどちょっとデレるのが早いよ~ 原作よりデレ3割増しになるくらいなら、ツンは10割ぐらい増やしてくれないと(オィ)
6話以降のCM・・・・rainy toneが完全に葬送歌・・・
そして入浴・・・また購入Blu-rayが増えるという制作サイドの従順な下僕な私・・・
ゴブリン含めモンスターの中の人が超豪華!!!!
いや~杉田さん楽しそうで何よりです。