タック二階堂 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
27歳無職。17歳を1年やります。
海崎新太は、新卒で入社した会社を三カ月で退社。その後の就活もうまく行かず、田舎に戻ることを迫られる。途方に暮れる海崎の前に、夜明了と名乗る謎の男が現われ、ニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加を持ちかける。内容は謎の秘薬で見た目だけ若返り、一年間高校生として高校に通うことだった。
(公式より)
というお話。
想像してたのは、実際の17歳当時にタイムスリップして、人生やり直しという話かなと思ってました。でも、今の状態で今の高校に通うって話なのね。ま、タイムスリップだと「orange」とカブるかな。でも10年前に戻る的なことはモチーフ一緒。アニメ業界って、同じ期に同じテーマの作品をやること多いですよねw
でまあ、けっこうリアルな感じで悪くない出だし。脇を固めるキャラも、なんか可愛いし、どうなるのか気になるので、スタートは合格点です。
=====第2話視聴後、追記です。
追記もう少し観てから書こうかと思ったのですが、予想以上に評価がグンと上がったので追記しときます。
{netabare}
2話になって物語が本編に入り出します。テストの点数が赤点ばかりだった新太に、勉強を教えてくれるというチャライケメン・和臣。そこに、やはり赤点ばかりの杏も教えてほしいと加わって……。
これは新太が単に17歳をやり直すというだけでなく、誰が同じ「ReLIFE」やってるかを予想することも楽しめそうな気がしますね。まず一番怪しいのは杏ではないかと。
日代さんとの絡みも適度に微笑ましく、主要キャストのキャラ紹介もひと通り済んだ感もあり、これは期待大となってきました。しかも、毎回のお楽しみはEDですね。今回はT.M.Revolution「HOT LIMIT」。ついつい一緒に歌いたくなる名曲です。
♪妖精たちが夏を刺激する~
ナマ足魅惑のマーメイド~
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
新体力テストってのが今はあるんですね。見た目は若くても、中身は27歳だからショボい結果になるわけですが、体力も17歳に戻るんじゃないの? だからタバコやめたわけだし。
それはいいとして、やっぱり誰か被験者がいるんですね。変わり映えしない生活を送っているみたいだけど。誰だろうなあ。
設定も展開も、EDのチョイスも面白いです。
面白いんです。だからこそ、作画もうちょい頑張れトムス・エンタテインメント!
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
これはちょっと、ダークホースとも呼べる出来の予感がしてきました。基本、話は高校生活ですが、これはむしろ大人が観て楽しめる内容ではないかと。ストーリーが良い感じで進んでくるにつれ、作画の粗も気にならなくなってくるものですね。
いやあ、これ面白いですよ。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
海崎が被験者に選ばれた経緯を説明する回。まあ、前回で杏がサポート課というのをネタバレしたわけなので、このタイミングなのはいいと思います。話がだいぶ整理されました。
折り返しで、次回は、ほのかがだいぶキーパーソンになりそう。ということは、被験者001は……。
などと予想するのも楽しいですね。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
ほのかと狩生が部活中の怪我のことでギクシャク。その様子を気にして、日代さんが海崎の部屋に相談に来ます。
もはや、海崎がモブのような展開ですw
他の作品と比較するのもアレですが、10年やり直して高校生という、まったく同じモチーフで「orange」と比較すると、こちらのほうが圧倒的に人間がリアルに描かれていると思います。作画のことではなく、抱えている闇と、葛藤とか、そういうモノが。
それが、この作品の面白さを表しているのではないかと思います。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
全体を通して見ると、かなり出来はいいと思うのですが、最終話だけを見ると少し消化不良。日代さんが被験者001というのは分かったのですが、じゃあ被験者って1年限定じゃないの? 去年から夜明と同じクラスって。
などなど、要するに日代さんが被験者であることが分からないようにするために少し無理があったのかなと……。
それと、もう少しなんというか海崎とそのへんの疎通があっても良かったんじゃないかなと。
とまあ、でもこれは玉に瑕。概ね満足な佳作でありました。
{/netabare}
=====2020.07追記です。
なんとなく、実写版『ReLIFE』を観たのですが、これがまた酷いのなんの。監督は、原作をこれっぽっちも読んでいないんじゃないかという印象。大神が狩生に告るシーン、なぜそのタイミングにした? そして、なぜ{netabare}小野屋をリライフ研究所の職員ではなく、単なるクラスメイトのバンドガールにした?{/netabare} しかも、学祭でクッソ寒いメイクでBUMP OF CHICKEN「天体観測」をヘッタクソな演奏でやった? さらに、なぜそこで海崎にチンピラとケンカさせた?
うんざりして、ここで観るのをやめました。
原作の改悪ももちろん不愉快ではあったのですが、いちばん最悪だったのが夜明が海崎に「あなたの“監視”が僕の仕事ですから」と言った点。
原作では「観察」です。監視と観察はぜんっぜん意味が違います。夜明の行動を監視と解釈しているなら、これは監督(脚本家?)が原作の意図をまったく理解していない証左になります。
こういう原作リスペクトを感じない、設定だけお手軽にもらってきて、人気俳優と使いたいだけのクソみたいな実写版映画を作るから、アニメ実写化は嫌われるんです。