北山アキ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物語におけるペース&スペースを考えさせられる
原作未読
最後まで観て
近年、バスケットボールをペース&スペースのゲームだと言うトレンドがある。
速度(時間)と空間をどう支配するかを考えるゲームという意味だと思う。
一般的にペースは切り替え自在であることが望ましい。
(例えば、ファーストブレイクもハーフコートのセットプレーもできる)
スペースは広いほうが良い。
(例えば、3Pラインでもゴール下でも選択肢を持つ)
ただし、ペースとスペースは別々に存在するわけではなく、
人事と戦略に依存して切っても切り離せない関係にある。
で、この作品をペース&スペースで考えてみる(唐突)。
ペース(展開の速度)は遅く、
スペース(密度、距離感、余剰空間)はゆるいスタイルと言える。
よって、アウトプットとしての情報量は少ない。
しかし、アウトカムとしての視聴感には「心地良さ」がある。
しかも、とびきりの良さだ。
この作品は、情報量の少なさがすごく心地良いというセオリーを打ち立てたのだろうか?
これはアニコレの採点方法でどう表現すべきか分からない。
(結局、バスケットは関係ないっすね)