ピピン林檎 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
第8話が《神回》、お姫様だっこ満載のボーイ・ミーツ・ガール古典名作
昔の作品だけに、ところどころ脚本や設定の甘さが気になりましたが・・・第8話はオドロキの胸熱展開!
これ、ラピュタよりずっと面白くないですか?
宮崎駿監督の描くアニメ・ヒロインといえば、『天空の城ラピュタ』のシータ、『風の谷のナウシカ』のナウシカの2人が代表的と思いますが、個人的には、本作の第8話を見てしまったあとでは、本作のヒロイン(ラナ)に、この2人を遥かに超えるインパクトを感じてしまいました。
冷静に考えれば、この回って、少年マンガ・少女マンガの定番みたいな脚本ですが、これをNHKのお茶の間の時間に放送したのがまた凄いと思いました(WIKIPEDIA参照)。
これでは本作や宮崎駿監督に、熱狂的ファンが付いてしまったのも納得です。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
============= 未来少年コナン (1978年4-10月) ============
{netabare}第1話 のこされ島 ☆ コナンとラナの出遭い ※作画・演出は古いが、EDが気になる曲調(*3)
第2話 旅立ち ☆ モンスリー隊のラナ拉致 ※主人公コナンが脳筋キャラで好感度微妙かも・・・
第3話 はじめての仲間 ☆ ジムシーとの出遭い
第4話 バラクーダ号 ☆ ダイス船長のインダストリア行き船
第5話 インダストリア ★ 到着、ラナ救出に飛び出すコナン
第6話 ダイスの反逆 ★ 救出失敗、レプカ行政局長の目的 (*1)
第7話 追跡 ★ ダイス船長のラナ奪取・逃走
第8話 逃亡 ★★★ ※かなりの胸熱展開、なるほどこれが本作の魅力か・・・
第9話 サルベージ船 ☆ コナン&ラナの逃避行、パッチ(サルベージ船のボス)登場
第10話 ラオ博士 × 天変地異の発生 ※パッチが実は・・・は脚本が安直×
第11話 脱出 ☆ フライングマシンvs.モンスリー隊、再びインダストリアへ
第12話 コアブロック ☆ 三角塔地下の秘密、地下の人々、レプカ隊の攻撃
第13話 ハイハーバー ☆ ラオ博士再びインダストリアへ、ラナの故郷の人々
第14話 島の一日 ☆ ※珍しい日常回
第15話 荒地 ★ オーロ兄妹との悶着、ラナの母の形見
第16話 二人の小屋 ☆ コナンとラナの約束、インダストリア艦の襲来
第17話 戦闘 ☆ オーロ隊壊滅、村の覚悟、砲撃開始、オーロの裏切り
第18話 ガンボート ★★ 麦畑での逃亡、再び囚われるラナ、救出 ※第8話に次ぐ見せ場
第19話 大津波 ★ モンスリーの過去回想、大津波発生、モンスリー隊の降伏
第20話 再びインダストリアへ ☆ 村総出の麦刈り、モンスリーの戸惑い
第21話 地下の住民たち ☆ レジスタンス、ラオ博士の現状、独裁者レプカ、モンスリーの反逆
第22話 救出 ☆ 地下への水責め、ラナ人質に、ラオ博士との再会、モンスリー救出
第23話 太陽塔 ☆ フライングマシンからのラナ救出、レジスタンス勝ち鬨、太陽エネルギー復活
第24話 ギガント ★ レプカの逆襲、沈船サルベージ、巨大戦闘機ギガント (*2)、翼上の戦い
第25話 インダストリアの最期 ☆ 続き、ギガント炎上、難民船出航
第26話 大団円 ★ コナン救出、ラオ博士の死、結婚式、のこされ島へ向け出航、新大陸{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)1、★(良回)7、☆(並回)16、×(疑問回)1
OP 「いま地球が目覚める」
ED 「幸せの予感」
(*1)この回(第6話)を見終えた時点では、本作のヒロイン(ラナ)も、ナウシカやシータといった典型的な宮崎ヒロインと共通した気質の持ち主に見えました。
→{netabare}敵役のレプカが、コナンの額にヤキゴテ銃を向けて、「協力しないと、こいつの悲鳴を聴くことになるぞ」と脅しても、「知っていても教えない」とキッパリ拒否{/netabare}
→つまりラナは、自分の大切な人よりも自分の信念・思想を優先してしまうタイプに見えてしまった。
→ただし、この印象は、第8話視聴後は、完全に消え去りました(この回を高評価した理由)。
(*2)たった{netabare}一隻でも世界を滅ぼす力を持つ巨大戦闘爆撃機ギガントの復活{/netabare}。
→この展開って、まるで「ナウシカ」の巨神兵じゃないですか。
(*3)最後に、本作は、ED「幸せの予感」が最初から最後まで印象的でした(OPは音程ズレてて微妙でしたが)。