「甲鉄城のカバネリ(TVアニメ動画)」

総合得点
87.5
感想・評価
2078
棚に入れた
10069
ランキング
150
★★★★☆ 3.8 (2078)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.6

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ネタバレ

moaimoai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

演出力!!

美樹本さん原案のキャラデザイン始め、決めシーンの画・演出が素晴らしかったです。



生駒の場合、「進撃」臭が香ばしかったところがもしかすると好みが分かれるかなとも感じましたが(私は好きです)



女性ヒロイン2人は艶っぽく、けれども"脱いだ!" "見えた!" といった下品なそれとは一線を画す、内面から湧き出る彼女達の魅力が伝わってきました。




無名は

その若さに似つかわしくない、この世の不条理な現実を悟ったようでいて

生駒と出会い、甲鉄城の面々と関わり、たとえそれがほんのわずかな一瞬でも"普通の女の子の日常"を過ごし(取り戻し)ていくに従い可愛げのある表情へ、そして1人の少女があまりに重すぎる使命を背負う危うさが演出・画の変化に表れていました。





菖蒲(あやめ)様は

貴賎を問わず誰に対しても誠実であろうとする純真無垢な姫君。けれどもそれはまだ世の悲惨な現実を知らない皮肉を込めた"可憐"な美しさ

父亡き後の一国を率いるが、それは形式的なもので真の意味で民から信頼を得るには経験が圧倒的に乏しい。しかしだからこそ彼女は一国が、その民の命に最大の危機が迫った時に自らの身体を張って守り、正しい方向(彼女が信じる)へ人々を導いていく

修羅場の局面で決断を重ねていくに従い、領主として民を率いていく責任と向き合い、覚悟を持った芯のブレない"凛とした女性"へ成長していきました





物語自体は序盤の出来があまりにも良かったことが幸か不幸か観る側の期待値を上げてしまった感。

美馬も生駒を救うにあたっての背景が、父や過去の話で終始してしまい
個人的には"生駒と出会ってからの心の機微"をもう少し深堀してもらいたかった…。

と、12話じゃ無理だと承知で願ってしまいましたw




来栖(くるす)の回も1話程欲しかった。笑
鰍(かじか)ちゃんの逞生(たくみ)亡き後の話もシリアスになったとしても気になってしまう。
ただ、これはなんと言いますかゴシップに近い人間の下品な部分の欲も少しあるかなとも思っているので自制…。





演出は美樹本さん関連の決め画を除いて"新しい"と感じる箇所は殆ど無かったものの、製作陣のこれまで培ってきた経験から"より良質"なクオリティのものを世に届けようという気概が伝わってきました。
決めシーンの演出は本当に素晴らしかった。



OP、ED共に良かったのですが、Aimerの今のところの世界観が一時期のELTみたいに「大枠ではどれも同じ曲調(世界観)」に感じてしまいました。



1話がばびる程、何度も見返す程素晴らかっただけに手放しで称賛出来ないことが悲しい…。





初見完走の本作感想はタイトル通り「演出力!!」でした。

投稿 : 2016/07/01
閲覧 : 214
サンキュー:

11

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