蒼い✨️ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おあがりよ!
アニメーション制作:J.C.STAFF
2015年4月 - 6月に放映された全24話のTVアニメ。
原作:附田祐斗、作画:佐伯俊によるジャンプ漫画が原作。
【概要】
下町商店街の大衆食堂「食事処 ゆきひら」の若き中学生料理人・幸平創真。
三歳のときから包丁を握り父親・幸平城一郎のもとで働きつつ父親を超えるのを目標にしていた彼は、
中学卒業後は店で修行を続けて、ゆくゆくは「ゆきひら」の二代目になるつもりでしたが、
父親が昔の仲間から誘われて海外で料理の仕事をするために、定食屋は数年間は休店状態ということに。
そして、しばらく店を閉めている間に「外の世界を見て学んでこい」との父親の命令で、
料理学校の編入試験を受けることになった幸平創真。
最初は乗り気ではなかった創真でしたが、
『遠月茶寮料理学園』 … 日本の食文化を担う企業や名店の跡取り候補が集う超エリート料理学校。
規格外の広大な敷地に様々な施設があり、その様相は学校というより一つの自治区。
卒業生は料理界のトップエリートとして活躍しており、
輝かしい未来を夢見て毎年1000人近くが入学するものの審査基準は厳しく、
篩(ふるい)にかけられて脱落した生徒は即退学。
二年生に進級できるものは100人にも満たなく卒業者は毎年一桁といいます。
『遠月十傑評議会』 … 生徒の中でも頂点に立つ凄腕料理人たちで構成され、
講師陣より上位権力の学内最高意思決定機関。
学生の地位にとどまらず既に料理界から重宝されている存在。
『食戟』 … 学内の生徒間で紛争があった場合に立会人と奇数の審査員を置いて、
矜持と対価を賭けて生徒同士が料理で決闘をするルール。
こんな普通ではない学校の中で頭角を現す生徒も普通ではなく、
幸平創真は学園で強烈な個性と高い実力を持った数多くの若き料理人たちと出会い競っていくという物語です。
【感想】
・料理アニメというと『ミスター味っ子』『美味しんぼ』が代表例ですが、
どっちもなんか個人的には引っかかる内容なんですよねw
『ミスター味っ子』といえば安い食材にアイデアを加えて最高素材の名店を打ち負かす話。
大体が敵の料理のほうが美味しそうに見えるのは気のせいでしょうかw
『美味しんぼ』は素材至上主義で、無農薬と天然素材じゃない一般家庭の食卓は偽物扱いされてるみたいで鼻につくw
『食戟のソーマ』はどうかというと作る料理は味っ子路線と思いきや、それも最初だけ。
原作漫画からして料理監修が序盤についたこともあって、
主人公が作る料理も味っ子みたいなトンデモ路線に走らずに、技法とかしっかりしてて好印象。
・主人公の幸平創真はジャンプ漫画の主人公らしい性格。
天然ジゴロっぽく本人の気づかないうちに彼に惚れてく女性キャラが増えてるのですが、
男らしくサッパリとした性格があって鼻につかない!(同誌のヤクザの跡取り息子とは大違い)
・両ヒロインの薙切えりな、田所恵など魅力的な女性キャラをたくさん配置してキャラの魅力で押していくスタイルですね。
特に学園OGで元十傑第二席の試験官・乾日向子が能登麻美子の演技と相まってて面白キャラでした。
一色先輩とかイタリア料理人の双子とか黒木場とか、男キャラも負けず劣らず魅力あるのが(・∀・)イイ!!
やっぱり男キャラが面白いほうが作品は楽しいです。
物語が進むに連れて登場人物が増えていけばいくほど、面白さが増していってる気がします。
(葉山アキラと汐見 潤の登場回なんか面白かったです。)
・女性キャラが全裸のイメージ映像で嬌声を上げるお色気過剰な食事シーンがたくさんあって、
変な気持ちになるクスリでも料理に入ってるんじゃなかろうか?
それどころか、男も料理を口に入れたら全裸(イメージ映像です!)になるし、本当に凄いアニメ!
プライドが高い連中を料理で快感と悦楽の海に叩き落として屈服させていくのが視聴者にはクセになる?
そういう芸風なのですね。
・作品のおおまかな形は拳と拳で語り合うジャンプテイストを皿と皿で語り合うという料理勝負にアレンジして、
それにギャグとお色気を調味料にした感じですね。
ストーリーは、少年誌らしく大味ですね。
・初期から出てる地味なギャグキャラ(新八似の彼)が本当は実力者だったとかいうお遊びが嬉しいですね。
・登場人物の男女のバランスが良くてワイワイと楽しく賑やかにやっていく作品で、個人的には面白かったです。
原作のその後、えりな父が出てきてからはちょっと微妙かもしれませんがw
取り敢えず2期も始まりますし、続きも楽しみな1期でありました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。