えたんだーる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作(原案?)とは違う話ですので、注意!
本作に関しては、確か映画館でロードショウ公開時に観ました。けっこう前ですね。レビューは特に何の資料も見ないで書いてます、すみません。
原案にあたるのは『時をかける少女』(筒井康隆著)というSF小説。
『時をかける少女』は実写ドラマ、映画を含めて複数回映像化されています。私が観たことあるのは以下の感じです。
1. 「タイム・トラベラー」(実写連続ドラマ/NHK 総合: 1972年)
2. 「時をかける少女」(実写映画/角川: 1983年)← たぶん一番有名
3. 「時をかける少女」(実写単発ドラマ/TBS: 2002年)← 安倍なつみ主演
他にも南野陽子が主演の奴とか内田有紀が主演の奴とかあった気がしますが、一応ここに挙げた各作品のストーリーは原作準拠です。
ひるがえって本作ですが、みなさんご存知かどうか知りませんけど「原作SF小説のアニメ化」ではありません。実は「後日談」にあたる作品なのです!
本作の主人公である紺野真琴は、小説版の主人公である芳山和子(作中の「魔女おばさん」)の姪という設定です。
真琴自体の行動はコミカルな感じもありますが、いわゆる「ラブコメディー」ではないでしょうね。ある意味、「純愛」を描いた作品でしょうか。
小説版およびそれに準拠した各作品は、何しろ原作が1967年刊行という今からみるととてつもなく古い作品なので展開が雑といえば雑なんですが、芳山和子は「当時の高校生」らしい自制された性格なのに対し、本作主人公である紺野真琴は奔放すぎて、観る人の共感を得にくい性格かもしれません。
ちなみに紺野真琴役で主演の仲里依紗さん、魔女おばさん役の原田知世さんはいずれも声優を本業にされている方ではなく、女優さんです。
魔女おばさんを角川映画版の主演である原田知世さんがやっているのは、旧作映画へのリスペクト…?
あ、主題歌の「ガーネット」は名曲だと思います。「響け!ユーフォニアム」で有名になった「愛を見つけた場所」の奥華子による作詞/作曲。