runa21 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
先輩たちの覚悟
1期の方は、
自分の理解力の乏しさのせいかもしれませんが、
わからないまま話が進み、
わからないまま終了したイメージがとても強かったのですが、
そのイメージを覆す内容だったんじゃないかと思いました。
正直あにこれで勧めていただいたときには
「え~~うそでしょ~~」
っと半信半疑だったんですが。
すいません。この場を借りてお詫びいたします(笑)
かなりよかったです。
この実力をなぜ本編でださなかったんでしょうか・・・
謎でしょうがない。
能ある鷹は爪を隠すといいますが、
爪を隠したまま終了した本編。
爪痕をしっかり残したのがこちらの作品というイメージです。
(本編好きな方ごめんなさい)
それくらい私の中では
ファフナーに対するイメージを変えさせてくれた話です。
(ほめすぎかもしれませんが・・・)
話は本編の少し前。
まだ本編の主人公たちが「普通に生活していた」時の話。
学校ではまだ何も知らない一輝たちが遊んでいて、
その裏で、同じ学校に通いながらも、
自分に託された使命を受け入れて
戦いに向かおうとしている人たちがいた。
彼らは敵の襲来を遅らせるための「L計画」に参加した。
L計画とは、アルヴィスの一部を分離させ、
敵を惹きつけながら2か月間戦い続けるというものだった。
ただ、その計画は誰がどう考えても
「おとり」とか「すてごま」という言葉が思い浮かぶ。
戦いの最中に同化現象に見舞われる仲間たち。
一人減り、二人減り、精神が極限の中でも、
彼らは島の人たちのために闘い続ける。
主人公となるリョウは生徒会長で体が弱い。
体が弱くても自分の居場所を作って切れた
島の人たちに恩返しをしようと闘い続ける。
最後の最後まで冷静に戦い続けて、
自分たちの戦った記録が次の世代に役に立つように、
彼らに敵の情報を伝えようと
極限の状態になっても島のためにと考え行動する
彼の胆力には、本当に脱帽です・・・。
また、彼は早くに両親を亡くしているんですが、
愛犬のプクがいて、
彼とその愛犬とのエピソードもまた泣ける。
どうしても1期のメンバーに注意が行きがちですが、
彼らが戦っている元になる情報とかは
先人たちのこういった献身と犠牲によるものだったと思うと・・・。
この物語は1期のメインとなる人たちは
ほとんど出てこないんですが、
ファフナーを見ていくうえで、
欠かしてはいけないエピソードだと思った。
1期見て「あれ?」と思った方でも
ぜひこちらを見てほしいです。